お臍の左側が痛い:左足関三穴(左を使うのは非常に稀です)


ビフォー アフター
「左のお臍の左側が痛い」という方が来られました。
観ると、「左のお臍の外側2横指から下へ1横刺ぐらい下がったところ」でした。
で、脊椎診と仙骨診をしたら、仙骨が左に歪んでいる。
これは非常に珍しいパターンなので、スタッフを呼んで、
「これ見て!」
「仙骨が左に歪むのは非常に、非常に珍しいんや」
と言いながら、スタッフにも見てもらった。
「あ、ほんとですね。左に歪んでいますね」とスタッフも言った。
それから治療を始めたのですが、左の足関三穴を使うことにした。
足関三穴は、ほとんどが「右」を使うので、特例と言えば特例です。
足関三穴は、即刺即抜でも効果はあるのですが、経絡治療と一緒にしますので、5~8分程度置鍼します。
置鍼の後、抜鍼をしていたら、その方が(患者さんが)
「先生、鍼をしている間に、お臍の横が、中のほうでググーって動いていました」と言う。
それで足先を見たら、先ほどまで左の足先が立った状態(足が内旋下状態)だったのに、左右が同じように広がっていた。(写真参考)
その前に、お臍の横が痛い原因を「腸だと思いますよ」と話してありましたので、
「おお、すごい」と思った。
何が「すごいか」と言うと、足関三穴は、筋骨系を整える鍼として開発したのですが、「臓腑も整えている」と思われたからです。
もっとも、七星論では「筋骨系は臓腑異変からの経筋腱収縮牽引」と考えているので、臓腑が整って当然と言えば当然なので、理論的には不思議ではないのですが、こんなにも如実に現れるのは、あまりなかったのです。
これで「足関三穴」の使い方がまた一歩先に進みました。
「足関三穴」「足骨鍼」「せんかん鍼」「回旋鍼」「巻肩鍼」、これらはほんとに最近開発したテクニックですが、今後の鍼灸治療に影響を与えると思われます。
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