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2020/06/15

左大腿内側筋・左股関節・左腰、左鎖骨下辺り・左弾発指などの痛みが足骨鍼だけで治まった



ピンク色に塗ったところが訴えていた症状部位です



3か月振りに来られた20代の女性方ですが、問診に入ると、

いきなり、「もうボロボロですわー」と言う。

「どこが?」と聞くと、大腿内側を触りながら、

「左の内転筋が引っ張って痛いし、左の股関節も痛い。左の腰も痛いんです。左の鎖骨の下辺りも痛いし、左の親指が弾発指で痛いんです」と言う。

脈を診たら、沈脈を表わしていたので、身体が冷えていることがわかった。
そして、痛みの発現部位からして、腎が絡んでいることが想像できたのですが、このように多肢に亘って症状が出ている場合、それぞれの部位ごとに治療するのは感心しない。

何故なら、一か所ずつ治療すると時間がかかるので鍼をいくつ持つ刺さなければならないし、多くが多肢の症状の原因は一か所の場合が多いからです。

このような場合によく使うのが、「七星一穴鍼法」でですが、この方の場合は、症状が強く出ているので、「経絡治療」の一環である「一穴鍼法」では効果が薄くなる。
つまり、経絡治療では、「全ての骨格矯正」までは難しいと考えたのです。

そこで、足骨鍼を使うことにしました。
「きょうは、最初に足に鍼をさせてくださいね」と言うと、

「新ワザですか?」と言う。

「そうですよ。また新しいワザが出て来たんです」わと笑いながら話し、足骨鍼をしました。

時間にすると、1~2分です。

「肺。起き上がって、先ほどの症状の出ていたところを全部確認してくれませんか」と言うと、
「たったこれだけで治るはずないじゃない」という顔をしながら、起き上がって大腿内側を触り、股関節を触り、腰を触り、鎖骨辺りを触り、親趾を触り、肩や首を動かし、足を挙げ、腰を捻り、肩を回し、親指を曲げ伸ばしして、

「取れてる。何でですか。先生こんなに簡単に治ると、儲かりますね(笑)」と言う。

頭がよくて愛嬌のいい子なので、素直に受け取れたのですが、
「そう思われてはぼったくりみたいに言われてしまう」と思い、

「それで終わりじゃないですよ。あと、全体的に整えておかないと再発しますからね」と言いながら、経絡治療をしたのですが、治療の途中でも弾発指が気になっていたらしく、親指を曲げ伸ばししていました。

「親指は大丈夫ですか?」と聞くと、

「ぜんぜん治ってますわー」と、腑に落ちない声で応えていました。

そして帰りには、
「また来ま~す!」なんて言いながら帰って行きました。
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