このセミナーで何が得られるのか (連載8)(5月28日の臨床実践塾)

コーヒーブレイクはいかが?
臨床実践塾は楽しみながら学んでいくものと考えていますので、治療テクニックを使ったマジックショーみたいなこともやります。
もちろん、マジックではなく、臨床で使うテクニックの公開なのですが、そのテクニックの理論や原理がわからないときは、多分笑うしかない。
自分の想像を超えたものを見ると、驚くか笑うか、だからです。
それは講習会でも、治療院での臨床でも一緒です。
だから私のところでは、患者さんと一緒に笑う場合が多いのです。
その方法を、「臨床技術の上達プロジェクト」に含めてあるわけです。
コミュニケーションも治療の一部だからです。
昔の「鍼灸治療」というのは、鍼灸師が難しい顔をして、武術のような鍼の打ち方をするというイメージがありました。
それは、鍼灸学校がない時代に、師匠に弟子入りして鍼灸を学んだので、自己防衛のために(質問をされないように)そのようになったと思います。
則ち、解剖も生理もわからないし、資格もない状態で鍼をするのですから、「怖い顔」をしておかないと、何を言われるかわからないから、と考える事ができます。
しかし、心理学やコミュニケーション能力の研究が進んで、怖い顔をするのはマイナスになることがわかり、最近では、いやらしいほど愛想のいい鍼灸師もいます。
いやらしいほど愛想を良くする必要はないのですが、せめて治療テクニックで笑いの場を作れるぐらいになってほしいと考えています。
「足が痛い」という患者さんを、頭のツボを使って足の痛みを取ったらどうでしょうか。
「頭が痛い」という患者さんを、足のツボを使って頭の痛みを取ったらどうでしょうか。
「足が挙がらない」と言う患者さんの、お腹を触って足が挙がるようにしたらどうでしょうか。
きっと笑いますね。
きっと驚きますよねー。
少なくても怒ることはないでしょう。
そのようなテクニックを身に付けてもらうのが、「臨床技術の上達プロジェクト」になるわけです。
2016年3月に、『鍼灸パフォーマンサー』というタイトルで講習をしましたが、そのときは、パフォーマンスに使いやすいテクニックを解説しましたが、今回は、パフォーマンステクニックを隋書に入れてセミナーを進めていくわけです。
そのためには七星論が必須になってきます。五行論では解けない問題があるからです。
経絡も必須になってきます。
解剖・生理も必須になってきます。
と、そこまで書くと、「難しそうだなー」と感じるかも知れませんが、鍼灸学校を卒業した人なら難しいことはありません。
ただ、鍼灸学校で学ぶ陰陽は実用的とは思われないので、もっと身近な事物、病気、症状を例に挙げながら陰陽で分解し、分解された陰陽を、どの治療技術を使えば陰陽調和が図れるかを考えて、「診断即治療」になるようにします。
身体の陰陽、
筋骨の陰陽、
臓腑の陰陽、
環境の陰陽、
病気の陰陽、
食物の陰陽、
治療の陰陽、
つまり、全てが実用的な陰陽の使い方になるわけです。
そして、この5月~9月までを通して「エネルギー療法」の訓練法も教えていく予定にしています。
エネルギー療法は、いろんな治療テクニックセミナーや、治療院の集客動画に使われています。
そして、エネルギー療法のセミナーの受講料は、正直言ってかなり高額です。
受講者にとってそれだけの価値があればいいのですが…。
と、そんな思いを巡らせながらセミナーの準備を進めています。
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