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2020/01/23

七星鍼法の診断と治療 (1/26の臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




かかとの荒れと魚の目が気になります 



この足裏を見て、
「心臓と大腸が正常じゃない」と考えることが出来ます。
それは七星鍼法での「足底分析」で、魚の目の出ている部位が「心」になり、かかとの荒れているところが「大腸」になるからです。

で、その患者さんは、何を訴えていたかと言うと、
・右肩が凝っている
・右腰がダル重い
・左膝内側が歩くと痛い
・目が疲れている

この問診では、「心」や「大腸」よりは、むしろ「肝」の方が良くないんじゃないかと考えがちです。
このような場合は、七星鍼法での「六臓診」という診断法を使って分別すれば、「心」「大腸」が浮かんできます。

ただ、問診からすると「肝」なので、肝の治療を優先します。
つまり、先に症状の出ている部位から治めるわけです。
ただ、足裏に現れた現象をそのままにしておくのは良くないです。

例えば、左膝の痛みは、七星鍼法で考えると、「膝関節」は「金=肺、大腸」なので、大腸の治療をしておかないと、すぐに再発するからです。

で、具体的にはどのようにするかと言うと、
まず、腰や肩や膝の痛みを取るために、(最近当院で流行っている)「せんかん鍼」を使います。(^_^;)

この鍼は、腰臀部に1本鍼をするだけで、30秒ぐらいの治療法ですが、それだけで出ている症状は殆ど治めることが出来るからです。
もちろんその方にも使いました。

横になってもらい、せんかん鍼をしてから、

「はい。起きて腰や肩、膝の痛み等を確認してくれませんか」と言うと、サッと起き上がり、肩を上げ下げしたり、腰を触ったり、立ち上がって膝を曲げ伸ばししてから、

「はい。いいです」と言います。

しかし、それだけで治療を終わると、
「たった30秒ほどの治療でですか?」とか、心の中で、「詐欺」と思われる可能性があるので、それはしません。

と言うより、まだ、「心」や「大腸」の治療をしてないので、その治療が必要だからです。
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