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2019/10/01

週末開業・・・取穴が正しければ指でも効く Part5 (11月3日の臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




肝査穴の取穴は、脛骨の中央で内果上端から4横指上 



マーケティングでは、
① 知ってもらう(認知)
② 使ってもらう(確認)
③ 共感してもらう(賛同)
の三つを基本にして展開し、解説されます。

知ってもらうというのは、以下のように考えます。
仮に鍼灸学生が週末開業したとして、開業したことを誰も知らなければ誰も来ません。
しかし、100人の人が知ったとして、仮に3%の人が来たとすれば、3人です。
が、1000人の人が知って3%の人が来たとしたら、30人になります。

使ってもらうというのは、治療を受けてもらうということです。
仮に30人の患者さんを治療して、確率のいい治療をするには、大切なことがあります。
同じようにやっているように見えても、慣れた人とそうでない人の治療効果が違ってきます。
それは取穴です。

たとえば、肝臓の治療で、七星論では「肝査穴」というツボをよく使いますが、このツボは、上の写真のように、親指と人差し指で脛骨を挟んで、その中央に取ります。
高さは、内踝上縁から4横指上です。
そこを指で押すと、反応のあることがわかります。

鍼灸学校の教科書にあるツボとは違いますので、そこは注意してください。
なぜ学校の教科書と違うのかという理由は後に回すとして、そこが「肝経」の大切なツボになるということだけ覚えていてください。

そのツボをちゃんと取穴できたなら、(肝に異変のある人に取穴して)少し押えると痛みがあります。
もっと慣れてくると、押しているこちらも、「ここだな!」という感触があります。
いわゆる、これが「②使ってもらう」(確認してもらう)ということです。

そして、その取穴が正しく、患者さんの症状が軽くなれば、患者さんも共感(賛同)してくれます。
この共感を得るには、「教育」という形で、症状に対する解剖学的説明や病理、病気に対する体の反応など解説や、治療法の解説なども含まれてきます。

そして、それが上手くいいけば、患者さんは満足してくれるはずです。
その場合に大切なことは、
① 口先だけで対応しない
  屁理屈を言ったり、知ったかぶりをしたりしない
② 随時患者さんの様子を伺っておく
  刻一刻と変化する患者さんの様子を必要があれば説明する
③ 治療前後の確認をする
  関節の可動域制限などは治療の前後に患者さんに確認させる

ということでしょうか。
自分が患者さんの立場になって考えることが出来たなら、それでOKです。

ただ、慣れてくると、取穴も大雑把になるので、それだけは気を付けたほうがいいです。
私は、今でも太っている方や浮腫んでいる方に鍼をする場合は、脛骨を指で挟んで、脛骨の幅を確認してから、その中央に取穴するようにしています。
おかしいですか?

何故なら、「慣れ」というのは失敗の原因になりやすいからで、失敗を避けるために「泥臭い」ようなことをしているわけです。
そうすることで、「素人っぽい」とか、「恥ずかしい」とか、「カッコ悪い」と考えるようなら、「自分のメンツが大事なのか、治療が大切なのか」を、もう一度考える必要があると思います。

理由は、確率の高い治療を提供するためと、何度も指で確認することが、自分の指先を鍛えることにもなるからです。
その鍛えられた指先は、鍼を持つようになると、もっともっとわかるようになるからです。
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