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2019/09/30

週末開業のための実技講習 Part4 (11月3日の臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




脛骨近位端の脛骨粗面を強打して内出血の痕も見える 



治療院の開業も「競争の世界」です。
ですから、「鍼灸を卒業したから大丈夫」なんてものは、ありません。
治療技術に関する基本的なことから、コンプライアンス、トラブル解消法など、学ぶのがたくさんあります。
そして、その殆どが学校では教えてないことが多いのです。

たとえば、上の写真は、公民館で身体測定があり、そこで転倒して頭を打ち、救急車で運ばれた方の写真です。
幸い、頭からの出血はあったらしいのですが、頭や背骨は、レントゲンでもCT画像でも問題なかったそうです。

しかし、
「モノを噛むと(顎を動かすと)、左顎が痛い」と言いながら、顎を左右に動かしていました。

「他にはないですか?」と聞くと、

「大したことはないのですが、左手首を打撲したようで、左膝も強く打ったみたいで、軽く押さえても痛いんですわー」と言います。
(上の写真で見ても、内出血と腫れがわかります)

さて、このような場合に、
① どのように診断するのか。

② どのように治療するのか。

などがわからないと前に進めません。

このような場合、私は脊椎を中心にした全骨格を診るようにしています。
方法は、「動診」という方法で、前後左右への屈曲や捻転をしてもらって、動きの悪い方を見つけます。
つまり、動きが悪いということは、歪みが潜伏しているわけです。

潜伏した歪みを取っておかないと、ジワジワ―っと歪みが強くなり、そのうち痛みや引き攣れに変わってきます。
これは、七星鍼法での基本実技になりますが、この基本実技を知っているだけで、患者さんに対する対応が違ってきます。

ですから、週末開業を考える人は、是非とも勉強してほしい方法です。
そして、それを覚えていると、あまたある診断法や治療法が、何をしているかがわかります。
たとえば、下の写真で、写真①と写真②では評価をしている部位が違います。

 
写真①             写真②



写真①では、仙腸関節の動きまでチェックできますが、写真②では腰椎だけのチャックになります。
その原理がわかっていれば、仰臥になって動いてもらっても、伏臥になってもらって動いてもらっても、同じ評価ができるわけです。

ちなみに、上の写真の方は、手首や膝や顎関節がおかしくなっていましたが、検査(評価)する方法は一緒です。
顎関節は、頚椎とも関係が深いので、ちょっとだけ頚椎も調整したのですが、七星鍼法での「骨格矯正鍼」と七星論での「頭皮鍼」で治療は済みました。

で、脛骨近位端の脛骨粗面で炎症をおこしているようでしたので、写真のように刺鍼をして炎症を治めました。
※ 鍼は消炎作用があるので、打撲等の場合は刺鍼するだけで炎症は治まってきます。

膝の抜鍼をしてから、
「痛みを確認してくれませんか」と言うと、膝を押えて、ニヤッと笑い、

「治まっていますわー。おかしいわー」と言っておりました。

もちろん顎関節も手関節も、完全ではありませんでしたが、全て治まりました。
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