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2019/09/07

なぞの体調不良と天気、肝臓、肝査穴

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。



肝査穴:内踝上縁から上に4横指、京骨粗面の中央に取る

手の皮膚が黒いのはトレーナーのスタッフで「日焼け」です 



以下のようなことを訴える方が来られました。

① 右脇腹や右下腹部に引き攣る感じがあった

② 肝臓の辺りが重苦しい

③ 便は詰まりぎみ

④ 右肩の凝りがひどい

⑤ 昨日、額が締め付けられるような痛みがあった

先日、「あさイチ」で「天気が原因の体調不良」ということをやってたらしい。
それによると、
【雨の日に頭痛や腰痛、めまいなどの体調不良を感じる人は少なくないだろう。実は天気が体調に与える影響が科学的に証明されてきている。愛知医科大学病院の医師・佐藤純さんが率いる研究グループが今年(2019年)1月、マウスを使った実験で、ほ乳類の内耳に気圧の変化を感じ取るセンサーがあることを世界で初めて証明した。】ということだったようです。

つまり、内耳が気圧の変化を感じると体が揺れていると錯覚するが、目の前の景色は揺れていない。目からの情報と耳からの情報が異なるため脳が混乱し、交感神経が興奮。古傷などの痛みを誘発するということらしいのです。

私は、東洋医学で云う「外因」(季節や天気など)をあまり病因とはしないようにしています。
理由は、外因を理由にするということは、「治らない」と言ってるように受け取られるからです。
しかし、このところ、来院する患者さんが訴える症状に、「天気と関係するのかな?」と思われることが何件かありました。

天気の変化で影響を受けやすいのは、心・心包経が多いのですが、上に書いた方の症状は、「主に肝」と診ます。
それは、右脇腹や右下腹部、肝臓部、便秘ぎみ、右肩凝りなどが、肝と関係していると考えられ、額が締め付けられるというのは、眉間(心包と関係する)辺りに異変があるのだろうと考えたからです。
※ 肝⇒筋肉⇒心包⇒額の反射区

そこで一瞬、回旋鍼を使か肝査穴を使うか迷ったのですが、毎度、回旋鍼と足関三穴だけでは芸がないだろうと、肝査穴を使うことにしました。
肝査穴とは、七星論での「肝経の特効穴」と考えています。
取穴は、上の写真のように、内踝上縁から4横指上、脛骨を指で挟んで、その中央に取ります。

ベッドに座ったまま、右の肝査穴に刺鍼して、

「どうですかね。右肩の痛みは軽くなりました?」と聞くと、肩を上げ下げして

「はい。楽になりました」と言うので、続けて、

「額はどうですか? あと、肝臓部の重苦しさは?」と聞くと、

「はい。楽になっています」と答えてくれました。

それから、経絡治療などを行ないました。

「症状が取れているのに、それ以上する必要があるのか」と考える方もいると思います。
しかし、たった1本鍼をして、たった1分程度で、
「はい。これで治療を終ります」となると、どうでしょうか。

私が患者さんだったら、不満たらたらで、満足しないし、二度と来たくないと考えると思います。
何故なら、治療と言っても、「サービス業」と考えているからです。
症状が取れても、再発しないように予防法も加えるべきだと考えているからです。
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