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2019/08/18

手首を背屈したり前屈したりすると手の甲が痛い (8/25臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




黄色い円内が全体的に痛く、赤色の部分は手首を前後屈で痛む 



角度の検査で下の写真ではわかり難いのですが、痛みはなくなりました。


 
  写真③ビフォー           写真④アフター

 
  写真⑤ビフォー           写真⑥アフター


手掌の手首近くの中央辺りには手根管(トンネル)という神経の通り道(トンネル)があり、小指側にも神経の通り道(トンネル)があります。
手の平中央辺りにあるトンネルを「手根管」と言い、小指側にあるトンネルを「ギヨン菅」と言います。

先日来られた患者さんは、手首を背屈しても前屈しても手の甲が痛いと言います。
それだけで判断すると、「手根管症候群」と考えますが、写真①で見てもわかるように手関節の変形も見られます。
※ 全体的には黄色い円で囲んだところで、強く曲げると、親指側と小指側の赤色で塗ったところが強く痛むと言います。

手根管を通る神経は正中神経で、ギヨン管を通るのは尺骨神経です。
そして、正中神経は親指から薬指にかけて、尺骨神経は薬指から小指にかけての感覚支配をしています。

ところがこの方は、手首(手関節)を背屈させても前屈させても痛みが出ますので、手根管やギヨン菅だけの問題ではないような気がしました。
そして首にも異常があり、「首を左右に捻じると痛みが出る」というので、頚椎の歪みが原因と考えることができます。

そこで、「回旋鍼」の登場です。
回旋鍼は、体の捻れを一瞬に矯正する威力がありますので(ほんとに一瞬です)、
「回旋鍼を使うと頚椎の捻れが整う」と考えたからですが、回旋鍼をしたら、手の甲の痛みも軽くなりました。

「軽くなりました」だけでは納得できませんので、「足関三穴」も使うことにしました。
回旋鍼は回転性の調整に使えますが、筋骨系の調整には「足関三穴」が効果的だからで、頚椎に関係する筋骨調整するためです。

すると、
写真②と③がビフォーで、写真④と⑤がアフターで、

「どうですか?」と聞くと、手首は硬そうでしたが、

「はい。痛みがなくなりました」と言ってくれました。

でもやっぱり頚椎が気になったので、手技療法で軽く頚椎も調整しておきました。

鍼灸を学んで久しいのですが、鍼灸は「経絡に始まり経絡に終わる」などと言われる場合もあります。
しかし私は、「患者さんの笑顔で終わる」ことを心掛けています。
その為に、解剖学を調べたり、鍼灸理論で調べたりしながら独自の仮設を立て、自分で実験して、確信を得たら臨床に用いるようにしています。

この「足関三穴」と「回旋鍼」もそうですが、この二つは、足関三穴が解剖学寄りで、回旋鍼は鍼灸理論寄りです。
私がやっていることは、 「人体惑星試論」 ・・・つまり「試論」ですので……。

 8月25日の臨床実践塾 を楽しみにしていてください。
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