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2019/08/10

お腹が痛いときの治し方

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




腹部の「金=肺・大腸」の位置 



夏には腹痛を訴える人が多くなります。
上の写真の方は、2~3週間に1回来られる方ですが、この前来た時にも、その前に来られた時にも腹痛を訴えていました。
腹痛の原因もいろいろあり、普段は鍼だけで治めるのですが、この方の場合は鍼だけでは治められず「千年灸」も使いました。
この方の腹痛は仮に大腸からの腹痛としておきます。
理由は、肝に異変があるので、大腸に問題が出やすいからです。

最初に腹痛を訴えて来た時には、「経絡で調整できる範囲内」と考えていましたが、
念のために伝統鍼灸で汎用される大腸のツボ「天枢」に千年灸をしました。
すると、次に来られた時にも腹痛を訴えるので、今度は七星論での「任脈・金」に千年灸をしました。

この方は、肝に異変のある方ですので、基本的には肝を整えるようにするのですが、表に現れている症状も治療する必要がありそうだと考えたので、大腸のツボを使ったわけです。
肝と大腸は七星論の「対応経絡」になるので、肝(木)の異変は大腸(金)にも出やすいし、逆に、大腸(金)の異変も肝(木)に出やすいのです。

そして、先日来られたときに、
「前回の千年灸はすごくよかったのできょうもしてほしい」と言うものですから、その日も七星論での「任脈金」に千年灸をしました。
普段は患者さんの指示には従わず、こちらの診断に合わせて治療を行いますが、まだ大腸がおかしいと思えたので千年灸をしました。

この場合の千年灸は、「熱く感じるまでする」のですが、この方は、右側は2~3壮で熱く感じるのに、左側(下降結腸側)は、10壮ぐらいでないと熱く感じないのです。
そのような場合は、その部の代謝が落ちて、奥で硬結が起こり、奥でも代謝が落ちていると考えたほうがいいので、代謝を上げるために、自宅でも千年灸をしてもらうようにお願いしました。
※ 腹部で炎症が起こっている場合は下痢や軟便がありますので、そのような場合はお灸をしません。

人体惑星試論(通称・七星論)での腹部配置は、上図のように、恥骨上端からお臍までを七つに分けて七星を配置します。(詳しくは拙著をご覧ください)
その時、「金」に当たるところが「大腸のツボ」になるわけです。

臨床としては面白くないかも知れませんが、一人の患者さんで、「天枢穴」と七星配置の「金」を使った比較というのはなかったので、「比較」という意味で掲載させていただきました。
※ 七星論を組み立てるときの実験で、七星論での配置の方が治療効果は高いということは照明してあります。
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