骨格の捻れとアナトミー・トレイン(筋膜の連結)
この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

ここです。ピンポイントでここです

コマネチ刺鍼法 (^_^;)
「右足が痺れて痛くて歩けないし、痛くて寝ることもできない。左肩関節の前も痛いが、右足が痛いときは左肩関節の痛みはない」
と訴える方が来られました。
1回目の治療では、
「歩けるようになった」と喜んで帰ったのですが、2回目に来られた時には、
「前回よりかなりいいが、まだ痛い」と言っていました。
これは何が原因かわかり難かったのですが、左の骨盤(腸骨)の内旋がきつくて、右骨盤(腸骨)が外旋している。
その骨盤(腸骨)の捻れの原因がわかり難かった。
こういう場合は、多くが臓腑からの慢性的な引き攣りが原因になるのですが、その臓腑が特定できなかったのです。
それで腹部を細かく押圧しながら、直接、原因と思われる臓腑を探してみた。
すると、脾臓辺りで痛みが出る。
押圧で痛みが出る場合は、臓腑に腫れやしこりがあるときで、普通では脾臓にそのようなことは起り難い。
「おかしいですねー。普通なら脾臓に問題があると他の症状も出るはずなんですが、脾臓と関係すると思われる症状はないもんね」と言うと、
「脾臓にステントを入れてますよ」と言う。
「えっ? ステントを入れている?」と聞くと、
「はい。前に言いましたよ」と言うので、カルテを見たら、そのように書かれていた。
「足が痛くて歩けない」と来られたものだから、そちらのほうだけに気を取られて、カルテをじっくり見てなかったのです。
「申し訳ないことをしました」と謝りましたが、それで左の骨盤(腸骨)の強い内旋の原因がわかりました。
つまり、脾臓とつながる筋膜が骨盤を歪めていたのです。
これはアナトミートレインの「スパイラル・ライン」や「ファンクショナル・ライン」というので考えると分かり易いかも知れません。
しかし、アナトミートレインの「スパイラル・ライン」や「ファンクショナル・ライン」というのは、私は「骨格の捻れから来る」と考えていますので、とりあえず、左肩関節の痛みから取るつもりで、足関三穴を使った。
足関三穴で左肩関節の痛みはすぐに取れたが、アナトミートレインでの「左右交差」を考えると、やはり骨盤の問題が大きい。
そこで、何年も使ったことがない「コマネチ刺鍼法」を使って骨盤を矯正した。
コマネチ刺鍼法とは、上の写真にあるように、伏臥になった状態で、片足を曲げて、骨盤を広げて行う巨鍼療法です。
※ ナディア・コマネチ:ルーマニアの女子体操選手で、1976年に行われたモントリオールオリンピックで3個の金メダルを獲得し、オリンピックで初めて10点満点を獲得した。
そして、それだけでは心配だったので、臓腑の治療目的で、脾経の太白にチカッとするぐらいのお灸をした。
それで骨盤の捻れもだいぶ矯正できたし、足の痛みもほとんど取れた。
しかし、それで完璧というわけにはいかない。
何故なら、ステントの問題があるからです。
では、どうすればいいのかということになりますが、「脾臓にステントが入った患者さん」は初めてなので、結論は出せないのですが、「ステントが馴染む」まで、治療を繰り返すしかないと思います。
きょうは「切れの悪い」記事になってしまいましたが、他にもそのように苦しんでいる方がいるかも知れないと思い、投稿した次第です。

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コマネチ刺鍼法 (^_^;)
「右足が痺れて痛くて歩けないし、痛くて寝ることもできない。左肩関節の前も痛いが、右足が痛いときは左肩関節の痛みはない」
と訴える方が来られました。
1回目の治療では、
「歩けるようになった」と喜んで帰ったのですが、2回目に来られた時には、
「前回よりかなりいいが、まだ痛い」と言っていました。
これは何が原因かわかり難かったのですが、左の骨盤(腸骨)の内旋がきつくて、右骨盤(腸骨)が外旋している。
その骨盤(腸骨)の捻れの原因がわかり難かった。
こういう場合は、多くが臓腑からの慢性的な引き攣りが原因になるのですが、その臓腑が特定できなかったのです。
それで腹部を細かく押圧しながら、直接、原因と思われる臓腑を探してみた。
すると、脾臓辺りで痛みが出る。
押圧で痛みが出る場合は、臓腑に腫れやしこりがあるときで、普通では脾臓にそのようなことは起り難い。
「おかしいですねー。普通なら脾臓に問題があると他の症状も出るはずなんですが、脾臓と関係すると思われる症状はないもんね」と言うと、
「脾臓にステントを入れてますよ」と言う。
「えっ? ステントを入れている?」と聞くと、
「はい。前に言いましたよ」と言うので、カルテを見たら、そのように書かれていた。
「足が痛くて歩けない」と来られたものだから、そちらのほうだけに気を取られて、カルテをじっくり見てなかったのです。
「申し訳ないことをしました」と謝りましたが、それで左の骨盤(腸骨)の強い内旋の原因がわかりました。
つまり、脾臓とつながる筋膜が骨盤を歪めていたのです。
これはアナトミートレインの「スパイラル・ライン」や「ファンクショナル・ライン」というので考えると分かり易いかも知れません。
しかし、アナトミートレインの「スパイラル・ライン」や「ファンクショナル・ライン」というのは、私は「骨格の捻れから来る」と考えていますので、とりあえず、左肩関節の痛みから取るつもりで、足関三穴を使った。
足関三穴で左肩関節の痛みはすぐに取れたが、アナトミートレインでの「左右交差」を考えると、やはり骨盤の問題が大きい。
そこで、何年も使ったことがない「コマネチ刺鍼法」を使って骨盤を矯正した。
コマネチ刺鍼法とは、上の写真にあるように、伏臥になった状態で、片足を曲げて、骨盤を広げて行う巨鍼療法です。
※ ナディア・コマネチ:ルーマニアの女子体操選手で、1976年に行われたモントリオールオリンピックで3個の金メダルを獲得し、オリンピックで初めて10点満点を獲得した。
そして、それだけでは心配だったので、臓腑の治療目的で、脾経の太白にチカッとするぐらいのお灸をした。
それで骨盤の捻れもだいぶ矯正できたし、足の痛みもほとんど取れた。
しかし、それで完璧というわけにはいかない。
何故なら、ステントの問題があるからです。
では、どうすればいいのかということになりますが、「脾臓にステントが入った患者さん」は初めてなので、結論は出せないのですが、「ステントが馴染む」まで、治療を繰り返すしかないと思います。
きょうは「切れの悪い」記事になってしまいましたが、他にもそのように苦しんでいる方がいるかも知れないと思い、投稿した次第です。
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