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2019/06/25

足関三穴には中医学理論も入っています(6/30の臨床実践塾準備)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。



承山への刺鍼 



足関三穴は、主に「水」と「土」の経絡を使いますが、それを七星論で解くと、七星論でのエネルギーの流れは、水→金→地→火→木→土と流れます。
足関三穴は、その水と土、つまり始まりと終りの経絡を使っているのです。

これを中医学で説明しますと、「精」で説明できます。
中医学では、人体を「氣の類」(エネルギー)「形の類」(構成要素)「経絡の類」(連絡網)に分けて考えますが、その「気の類」の中に、「先天の精」と「後天の精」というのがあります。

先天の精とは、親から受け継いだもので、後世に継承するもので、発育、成長、生殖の源になっていて、腎に蓄えられていると考えられています。
後天の精とは、飲食物から化生して補充されるもので、消化吸収の源になっています。

そして、「精」は、気(エネルギー)となって消費されますので、持って生まれた「精」を、飲食で補って気を生み出していくわけです。
ですから漢方では、「補腎健胃」を大切にするわけです。
つまり、腎を補い、胃を丈夫にすることが健康の要というわけです。

東洋医学を勉強してない方には、ちょっと複雑な話でわかり難いと思いますが、簡単に言うと、腎を傷つけないように守りながら、胃を丈夫にするという考え方です。
だから、中国の養生法では、興奮状態にならないような生活で腎を守り、たくさん食べる健啖が強健になると考えていたと思います。

その「補腎健胃」にするために、足関三穴が役立っているのではないかと考えています。
たとえば、上の写真は膀胱経の「承山」というツボに刺鍼しているところですが、膀胱経に鍼をすることで、元気になるのです。
何故かと言うと、膀胱経は前頭から足の小趾まで流れており、その流れが良くなることで、頭から首、背中、太ももの裏、ふくらはぎまで楽になってくるからです。

上の写真は、実は私なのですが、確かにそのような感じがしました。(^_^;)
すると、どう変化したかというと、眠たくなってきたのです。
(背部で鍼の練習をさせることは非常に少ない)
これは、体が「自動調整」してくれているようなものです。

足関三穴で「承山」は使いませんが、補腎の確認はできると考えているわけです。
つまり、膀胱経で背部の調整ができると考えるわけです。
それが足関三穴での「水」です。

あと、「土」があるわけですが、それも実験することができます。
下腿の脾経を使います。
そして、「水の経絡」と「土の経絡」だけに刺鍼して、身体の変化を観ていけばいいわけです。

今回の臨床実践塾 では、足関三穴で体が変化していく状態を、皆さんの目で見てもらうつもりです。

「そんなことできるのか」と考える人もいるかも知れませんが、できるのです。
歪みのある部位を触らずに、目の前で体の歪みが整っていくのを見ることは、そんなにないと思いますので、楽しみにしてください。
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