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2019/05/28

お尻の下に塊がある(足関三穴の魅力)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。



指先よりもう少し内側でしたが…… 




半腱様筋(水色に塗ったところ) 



先日来られた患者さんですが、一応の治療が済んでから、

「お尻の下に塊があるのですが、これは何でしょうか?」と言う。

「どこですか?」と聞いたら、お尻を探って探していましたが、なかなか見つからない様子なので、私が探すことにしたのですが、やっぱり見つかりませんので、再びご本人に探してもらいました。
しかし、あちらこちら探しても探せないようで、
「あれ? おかしいなー。ここら辺にあったのに」

「単に凝りがあったんじゃないですか?」と言うと、

「いや、今朝確認したので、間違いないです。今朝も、このコブを触りながら、外科で切ってもらわないといけないのかな、と考えていたので、あったことに間違いないです。筋肉の塊のようでゴリッとしていました」と言います。

本人がそのように言っているので、間違いないと思います。
多分、「筋繊維膠着」ではなかったかと考えるのですが、そこに鍼をしたわけでも、揉んだりしたわけでもないので、私は何もしてないのです。
治療は、「足関三穴」と、背部への「巨鍼」だけです。

では、それが何故起こったかというと、この方はゴルフのトレーナーをしている方です。
そのゴルフをするときのポーズを考えますと、ハムストリングスに負荷がかかると思われます。
そして、ハムストリングスを構成する「半腱様筋」が「筋拘縮」を起こしたと考えることができます。

半腱様筋の働きは、股関節を伸展して、膝関節を屈曲しますが、坐骨結節の内側から始まり、鵞足となって、薄筋と峰工筋と共に脛骨粗面に付着します。
この筋肉は、スプリンター筋とも呼ばれ、短距離ランナーではよく発達していると云われます。
つまり、下肢に瞬間的に力を入れるときに重要な筋肉になるわけで、ゴルフをするときも多分、瞬間的に、この筋肉に力を入れていると考えることができます。
(ゴルフのスイングポーズから考えたことです)

では、何故治ったかと言うことになりますが、これは少し専門的な解説になります。
① 筋肉を緊張させると(縮ませると)

② 神経から刺激が入ります

③ その神経が筋肉内のカルシウム濃度が上げます

④ アクチン繊維とミオシン繊維が連結します
(この二つが強く引きあうことで筋肉が収縮します)

⑤ 筋肉への過剰な刺激で二つの繊維が慢性的に連結します
(つまり、血液循環が悪くなる)

⑥ 筋肉が凝り固まっているのを解せばいいということになります

つまり、足関三穴や巨鍼で、血液循環が良くなり、アクチン繊維とミオシン繊維の連結が解かれたと考えることができるわけです。
それは、足関三穴を使うことで、ハムストリングスの凝りも解すことが出来ることを考えたら、納得することができます。
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