首の痛みが「足関三穴」で治る理由 (5/26臨床実践塾)
この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

ここが傷みます
たまに来られる方ですが、今回は何やら深刻な顔をしていました。
「どうしたんですか?」と聞くと、
「友達ががんになって……。怖くなってここに来たのです」と言う。
その彼の友達というのは、私も知っている方ですので、それ以上は、その方についての話はしなかったのですが、かなりショックを受けている様子でした。
それから、問診表を見ながら主訴の話をしましたが、問診表には、以下のように書かれていました。
===================================
最近30分程度早歩きをしている。
4月の半ばぐらいに、右のお尻の少し前の方が痛くて歩けなくなった。
3日ぐらい前から首を前屈すると。首の左側が傷む。(上の写真参考)
ピンポイントで痛く、今までにない痛みで、シビレはない。
===================================
触ると、頚椎2番の横突起外側のようでした。
「ピンポイントで痛い」ということから、骨格が関係していると診ました。
頚椎2番は、人体惑星試論(通称・七星論)で診ますと、「金=肺・大腸」になります。
この方は、前から腸は良くないので、すぐに納得できました。
この症状は頚椎の調整をすると、すぐに治ると考えたので、下腿から整えていくことにして、足関三穴に鍼をしました。
そして、
「さっき痛いと言っていたところを確認してくれませんか」と言うと、不思議な顔をしながら、首を倒していました。
不思議な顔をしたのは、首なのに片足に鍼をしただけだったからだと思います。
「あ、軽くなったみたいですけど、痛いのは痛いです」と言う。
そして、その部を触りながら、口を開け閉めして、顎のあたりを触ったりして、
「顎の痛みはなくなりましたね」と言う。
顎の話は聞いてなかったので、
「顎ですか? 聞いてないですよ」と言うと、
「言ってなかったです (^_^;)」と言う。
「足関三穴」への刺鍼で顎関節が治るというのは、不思議に思うからかも知れませんが、顎関節というのは、骨盤と深い関係があり、顎関節の異変を治すには骨盤を矯正する必要があるのです。
「足関三穴」は、足関節、膝関節、股関節、仙腸関節、腰椎なども整えますので、骨盤が整うのも、当然と言えば当然なんです。
ただ、骨盤の検査(評価)を先にしてなかったので、堂々と「足関三穴で骨盤も整う」とは、言えなかったわけです。
それから、経絡を整え、頚椎を手技で調整して、再び首の痛みを確認してもらったところ、
「まだ、少し痛いのですが、先ほどとはまったく違います」と言う。
このような場合、頚椎の歪みで、圧迫されていた筋腱に軽い炎症を起こしている場合があるので、痛みが完全に消えるまで治療をする必要はありません。
いや、しないほうがいいです。
なので、
「ま、きょうは、これぐらいにしておきましょうか。多分、これで治りますから」と言うと、
「ええ、これでいいです。さっきとは全然違いますから、それ以上触らないほうがいいような気がします」と言ってくれたので、治療を終了しました。
この何週間か、「足関三穴」の臨床が続いていますが、やればやるほど治療範囲が広がるので、まだまだ続く可能性があります。
というのは、6月30日の臨床実践塾は、「スポーツ鍼灸」を予定しているので、この足関三穴からもいろいろなヒントが出てきたからしです。
「足関三穴そのもの」ではないかも知れませんが、「臨床理論」として使うと思います。

ここが傷みます
たまに来られる方ですが、今回は何やら深刻な顔をしていました。
「どうしたんですか?」と聞くと、
「友達ががんになって……。怖くなってここに来たのです」と言う。
その彼の友達というのは、私も知っている方ですので、それ以上は、その方についての話はしなかったのですが、かなりショックを受けている様子でした。
それから、問診表を見ながら主訴の話をしましたが、問診表には、以下のように書かれていました。
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最近30分程度早歩きをしている。
4月の半ばぐらいに、右のお尻の少し前の方が痛くて歩けなくなった。
3日ぐらい前から首を前屈すると。首の左側が傷む。(上の写真参考)
ピンポイントで痛く、今までにない痛みで、シビレはない。
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触ると、頚椎2番の横突起外側のようでした。
「ピンポイントで痛い」ということから、骨格が関係していると診ました。
頚椎2番は、人体惑星試論(通称・七星論)で診ますと、「金=肺・大腸」になります。
この方は、前から腸は良くないので、すぐに納得できました。
この症状は頚椎の調整をすると、すぐに治ると考えたので、下腿から整えていくことにして、足関三穴に鍼をしました。
そして、
「さっき痛いと言っていたところを確認してくれませんか」と言うと、不思議な顔をしながら、首を倒していました。
不思議な顔をしたのは、首なのに片足に鍼をしただけだったからだと思います。
「あ、軽くなったみたいですけど、痛いのは痛いです」と言う。
そして、その部を触りながら、口を開け閉めして、顎のあたりを触ったりして、
「顎の痛みはなくなりましたね」と言う。
顎の話は聞いてなかったので、
「顎ですか? 聞いてないですよ」と言うと、
「言ってなかったです (^_^;)」と言う。
「足関三穴」への刺鍼で顎関節が治るというのは、不思議に思うからかも知れませんが、顎関節というのは、骨盤と深い関係があり、顎関節の異変を治すには骨盤を矯正する必要があるのです。
「足関三穴」は、足関節、膝関節、股関節、仙腸関節、腰椎なども整えますので、骨盤が整うのも、当然と言えば当然なんです。
ただ、骨盤の検査(評価)を先にしてなかったので、堂々と「足関三穴で骨盤も整う」とは、言えなかったわけです。
それから、経絡を整え、頚椎を手技で調整して、再び首の痛みを確認してもらったところ、
「まだ、少し痛いのですが、先ほどとはまったく違います」と言う。
このような場合、頚椎の歪みで、圧迫されていた筋腱に軽い炎症を起こしている場合があるので、痛みが完全に消えるまで治療をする必要はありません。
いや、しないほうがいいです。
なので、
「ま、きょうは、これぐらいにしておきましょうか。多分、これで治りますから」と言うと、
「ええ、これでいいです。さっきとは全然違いますから、それ以上触らないほうがいいような気がします」と言ってくれたので、治療を終了しました。
この何週間か、「足関三穴」の臨床が続いていますが、やればやるほど治療範囲が広がるので、まだまだ続く可能性があります。
というのは、6月30日の臨床実践塾は、「スポーツ鍼灸」を予定しているので、この足関三穴からもいろいろなヒントが出てきたからしです。
「足関三穴そのもの」ではないかも知れませんが、「臨床理論」として使うと思います。
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