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2019/05/12

膝が曲がらない:膝蓋上嚢(しつがいじょうのう)障害について

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膝蓋上嚢の癒着への鍼 




赤丸で囲んだところが膝蓋上嚢 



膝蓋上嚢とは、膝蓋骨の上にある袋のことで、膝を曲げるときにスムーズにしてくれる構造をしている。
ところが、この膝蓋上嚢が癒着を起すと、膝の屈曲が難しくなり、正座ができなくなります。

この症状は、膝関節周囲の骨折や手術等における癒着が原因の場合が多いも言われますが、自然に発生する(大腿四頭筋と大腿骨間の癒着や膝蓋上嚢の繊維化が起こる)場合もあるわけです。
つまり、筋肉と骨の間に癒着が起こったり、嚢(袋)が繊維化して硬くなるわけです。

上の写真の方は、骨折や手術の経験はないの、正座ができません。
これまで何度か治療をしたのですが、だいぶ曲がるようにはなったものの、まだ完全ではありません。

そこで、膝蓋上嚢に直接アプローチするつもりで、写真のように鍼をしました。
私は本来、症状のあるところ(肩が痛いときの肩など)に鍼をするという鍼の打ち方は好きではないのですが、膝蓋上嚢の癒着を剥がすには、このような方法か、お灸を使う方法がいいと考えているからで、お灸となると痕が残るので、今回は鍼を使ったわけです。

この鍼を使う前と後では、鍼をした後のほうが膝は曲がりやすくなります。
と言っても、1回で治るわけではありません
これを何回か繰り返すのですが、その鍼だけでなく、関節調整や筋膜リリースなども並行して行います。

また、膝関節に異変が起こる時は、七星論で診ると「大腸」に問題が起こっている場合が多く、東洋医学的に診ると、「腎は骨髄を主る」という言葉から「腎」という診方もしますので、臓腑も整えるようにします。
そして、筋骨系で考えますと、骨盤や足関節との関係も考えます。

だいぶ難しくなってきましたが、とりあえずの方法としては、骨盤や足関節周辺を調整して、それから膝関節の治療に入る方が賢明と考えています。
ですから、この鍼をするのは、それらの調整をして、効果がなかった場合に使うといいと思います。

この方は、これまでの治療で、骨盤や足関節はほぼ整っていましたので、経絡治療と同時に、この鍼をしました。
変化を診るために、正座をしてもらったのですが、お尻がかかとに付きました。

しかし、この癒着は、慢性化しているので多分、今後も何度か治療しなければならないと思います。
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