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2019/05/01

足の引き攣りと左腕(上腕)がきゅうきゅう締め付けられる

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左腕のここら辺がきゅうきゅう締め付けられたのです 



足の引き攣り(こむら返り)は、よくある症状で、東洋医学的には「肝」が原因と考える場合が多いです。
理由は、東洋医学では「肝は筋膜を主る」という表現があり、肝が筋膜を支配していると考えているからです。

当院の治療で深く印象に残っている方ですが、こんな方がいました。
① 食事は少食

② お酒を浴びるように飲む

③ 長時間労働(社長職)

その方は、
「毎晩こむら返りがひどくて、夜は寝れないし、朝は起きた時からふくらはぎが痛い」とおっしゃっていました。
その方は、毎日浴びるようにお酒を飲むには理由があったので、私達もその件については何も言えませんでしたが、お酒の飲んでも肝臓に応えにくい飲み方だけは教えておきました。

それは、お酒を飲む前に、おにぎり一個を食べる方法です。
直接アルコールが入ってくるのと、おにぎり一個を食べた後にアルコールを入れるのとでは、肝臓に与えるダメージが違うようなのです。

それを教えてからしばらくは、「こむら返り」のことは言わなくなったのですが、再び「こむら返りがひどい!」と言い出しました。
お酒を飲む方はわかると思いますが、お酒は、空きっ腹に飲んだほうが美味しいのです。
ですから、その方も、「おにぎり一個を止めて」再び空きっ腹にお酒を飲んでいたのです。
そうなると、私達ではどうにもなりませんので、肝臓の治療だけをするようにしました。

さて、上記の方ですが、この方も「足の引き攣り」に関して、肝臓が原因だということは、血液検査でわかっていましたので、
「肝臓がまだ良くないようですね」と、肝臓の治療をしたのですが、左上腕の「きゅうきゅう締め付けられる感じ」に関しては、どう考えたらいいでしょうか。

実は、それも肝が関係しているのです。
先程も話しましたが、「肝は筋膜を主る」からです。
しかし、何で「左上腕なのか」と言いますと、左上腕に出る症状というのは、多くが「心」や「心包」が関係しているのです。

七星論では、「心包=心筋」と考えていますので、肝→心筋→左上腕、という流れで、左上腕に筋膜の異常が出ているわけです。(心臓が左にあるので右上腕に出ることはありません)
ですので、この方の治療は、肝臓を整ええることを考えて治療すれば、左上腕まで治められることになるわけです。

もちろん、肝を整える治療をしても、症状が解消されないようなら、心・心包の治療も必要になってきます。
とりあえず、この方の場合は、肝を整えただけで左上腕の違和感は取れたし、六臓診で心・心包を診ても、反応が出ませんでしたので、それで治療は終りました。
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