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2019/04/23

ツボ療法の分解:側頭痛での鍼治療

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足の少陽胆経 




手の少陽三焦経 



ツボ(経穴)療法は非常に便利な治療法です。
たとえば、側頭痛がある場合、側頭を通っている経絡を使うと即座に頭痛を治めることができる場合もあります。
と言うことは、できない場合もあるということですが、その場合は「経絡の病」ではないわけです。

経絡で治せない場合は、脳や頭蓋骨などに異変が出ている場合です。
激しい頭痛の場合は脳や脳血管のトラブルの場合があるので、病院での画像診断に頼ったようが賢明だと思います。

側頭部の痛みが左右に移動する場合は、多くが頚椎や頭蓋骨に問題が起こっています。
頭蓋骨の歪みというのは、頚椎や上部胸椎から来ている場合が多いので、頚椎や上部胸椎から矯正していた方がいいわけです。
頭痛での痛みを指標にして矯正していくわけです。

次に経絡を使うとすると、上のイラストのように、少陽胆経と少陽三焦経が側頭部を通っています。
少陽胆経は経絡の通る幅が広いですが、少陽三焦経は耳の周囲になっています。
そこで、どの経絡を使うか悩むかも知れません。
そんな時、「奇経八脈」というのがあります。

奇経八脈は特殊鍼法になるのですが、とても面白い治療法です。
その奇経八脈を使うときは、「少陽胆経の臨泣」と少陽三焦経の「外関」というツボを同時に使います。
つまり、少陽胆経と少陽三焦経を同時に使うわけです。

これを七星論で考えると、さらに面白いことがわかります。
「少陽胆経の臨泣」というツボは、七星論での骨格配置で考えますと、「地=心包・三焦」になります。
「少陽三焦経の外関」というのは、少陽三焦経での「木=肝・胆」に当たります。

即ち、少陽胆経の臨泣というのは、少陽胆経でありながら、少陽三焦経にも影響を与えるわけで、少陽三焦経の外関というのは、少陽三焦経でありながら「腕への七星配置」で観ますと「肝・胆」とも関係しているわけです。
ちょっと難しいですかね?

言いたいことは、少陽胆経も少陽三焦経も側頭部を巡っていますが、七星論で考えると少陽胆経と少陽三焦経はつながりがあるということなので、少陽胆経を使っても、少陽三焦経を使っても、同じような治療効果が出せる可能性があるということです。
ただし、「経絡病」の場合と考えて、臓腑疾患の場合はその限りではありません。

ちょっと小難しい話をしてしまいましたが、要は少陽胆経を使っても、少陽三焦経を使っても「側頭痛を治すことができる」と言うことです。
ただ、高い確率を狙うなら少陽胆経と少陽三焦経を使うといいと思います。
右の側頭痛なら右に、左の側頭痛なら左に取穴したほうが効率はいいです。

しかし、七星鍼法にはもっと面白い治し方があります。

側頭痛の患者さんが来たら、私は(心の中でニヤニヤしながら)

「右ですか? 左ですか?」と聞き、右なら右の胆査穴に1本鍼をして、

「はい。治ったでしょ?」と言います。するとほとんどの患者さんが笑いながら

「あ、はい。治りました」と言います。

少陽胆経の臨泣や少陽三焦経の外関は使わずとも、胆査穴だけで治ってしまうのです。
少陽胆経や少陽三焦経の長い説明をしてから、「胆査穴を使えばいい」なんて言うと、怒る人もいるかも知れませんが、何故、胆査穴だけで治るのかを考えてほしいので、長い説明をしたのです。

つまり、経絡には、「少陽」とか「太陽」とか「陽明」という陰陽名が付いていますが、それらは、「同名経」呼ばれ、「手の陽明経」と「足の陽明経」、「手の太陽経」と「足の太陽経」、「手の陽明経」と「足の陽明経」という組み合わせで使う方法があるのです。

が、しかし、

七星論での一穴鍼法を学んだ方はわかると思いますが、手足の経絡を組合さなくても、足の経絡だけで治療することができるのです。
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