打撲に筋腱鍼(きんけんしん)
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膝上の打撲
写真の説明:写真ではわかり難いのですが、円の中央辺りにある赤丸の点が打撲したところで、上下の赤点は刺鍼部位です。
昨日、膝上を打撲したという方が来られた。
問診はスタッフがしてくれたので、カルテを見て、
「どのように打ったのですか?」と尋ねると、
「カマにぶつけたんですわー」と言う。(どんなカマかは聞かなかった)
見ると、上の写真のように、膝上に小さい赤い点がり、その周囲は少しだけ紫色になっていました。
そこで、
「打撲は鍼でかなり楽になりますよ」と言うと、
「鍼で?」と聞き返すので、論より証拠だと考え、
「はい。すぐですよ」と鍼を持ってきて、1か所ずつ、2か所に鍼をして、
「どうですか、確認してみてください」と言うと、膝を曲げ伸ばしし、打撲の部位を触り、
「ええーっ? ほんとですね。鍼で打撲も治るんですか?」と驚いた様子で下。
で、その場を離れると、スタッフが着いて来て
「痛いので触らないでほしいと言っていたのですが、鍼は打撲にも使えるんですねー」と言う。
「えっ? 触らないでと言ってたの? 僕は聞いてないよ」と返事はしたものの、申し訳ない気持ちがこみあげてきた。
「そうか、悪いことをしたなー」と言うと、スタッフが、
「あ、でもいいんじゃないですか、治りましたもんね」と言う。
もちろんそういう問題ではなく、患者さんの意見を無視したことが問題なので、あとで謝ることにしました。
そして、スタッフは、鍼灸・スポーツ科を卒業した人で、現在も某大学でスポーツトレーナーをしているので、「鍼で打撲が治る」というのには驚いた様子でした。
「先生、あの鍼はどこに刺したのですか?」と質問してきました。
「ああ、あれは筋腱鍼というテクニックで、むやみに刺せばいいというものではなく、過緊張にある腱を探せるかどうかの問題なんです。で、その過緊張にある腱を探したら、そこに直刺で鍼をします。普通は1か所で治まるのですが、今のように2か所に刺す場合もあります。ですから、過緊張している腱を探せるかどうかが問題になるんです。やり方はまた教えますからね」というような話をしました。
彼は、大学の陸上部のトレーナーなので、打撲やスジ違い、捻挫など、ポーツに関する障害を多く見てきたと思うので、目を見開いて治し方を聞いていました。
先週から出勤したスタッフですが、七星論での特殊鍼法には「スポーツ障害」に対して、即効的な治療効果を上げるテクニックがたくさんあるので、きっと勉強になると思います。
で、再びその患者さんのブースへ行ったら、その方は笑いながら、
「へー、打撲にも鍼は効くんですねー」と、またも膝上を触りながら感心した様子を見せてくれました。
そこで、
「いや、すみませんでした。触ったらいけなかったんですね」と言うと、
「いえいえ、楽になりましたよほんとに!」と、許してもらえるような返事をしてくれた。

膝上の打撲
写真の説明:写真ではわかり難いのですが、円の中央辺りにある赤丸の点が打撲したところで、上下の赤点は刺鍼部位です。
昨日、膝上を打撲したという方が来られた。
問診はスタッフがしてくれたので、カルテを見て、
「どのように打ったのですか?」と尋ねると、
「カマにぶつけたんですわー」と言う。(どんなカマかは聞かなかった)
見ると、上の写真のように、膝上に小さい赤い点がり、その周囲は少しだけ紫色になっていました。
そこで、
「打撲は鍼でかなり楽になりますよ」と言うと、
「鍼で?」と聞き返すので、論より証拠だと考え、
「はい。すぐですよ」と鍼を持ってきて、1か所ずつ、2か所に鍼をして、
「どうですか、確認してみてください」と言うと、膝を曲げ伸ばしし、打撲の部位を触り、
「ええーっ? ほんとですね。鍼で打撲も治るんですか?」と驚いた様子で下。
で、その場を離れると、スタッフが着いて来て
「痛いので触らないでほしいと言っていたのですが、鍼は打撲にも使えるんですねー」と言う。
「えっ? 触らないでと言ってたの? 僕は聞いてないよ」と返事はしたものの、申し訳ない気持ちがこみあげてきた。
「そうか、悪いことをしたなー」と言うと、スタッフが、
「あ、でもいいんじゃないですか、治りましたもんね」と言う。
もちろんそういう問題ではなく、患者さんの意見を無視したことが問題なので、あとで謝ることにしました。
そして、スタッフは、鍼灸・スポーツ科を卒業した人で、現在も某大学でスポーツトレーナーをしているので、「鍼で打撲が治る」というのには驚いた様子でした。
「先生、あの鍼はどこに刺したのですか?」と質問してきました。
「ああ、あれは筋腱鍼というテクニックで、むやみに刺せばいいというものではなく、過緊張にある腱を探せるかどうかの問題なんです。で、その過緊張にある腱を探したら、そこに直刺で鍼をします。普通は1か所で治まるのですが、今のように2か所に刺す場合もあります。ですから、過緊張している腱を探せるかどうかが問題になるんです。やり方はまた教えますからね」というような話をしました。
彼は、大学の陸上部のトレーナーなので、打撲やスジ違い、捻挫など、ポーツに関する障害を多く見てきたと思うので、目を見開いて治し方を聞いていました。
先週から出勤したスタッフですが、七星論での特殊鍼法には「スポーツ障害」に対して、即効的な治療効果を上げるテクニックがたくさんあるので、きっと勉強になると思います。
で、再びその患者さんのブースへ行ったら、その方は笑いながら、
「へー、打撲にも鍼は効くんですねー」と、またも膝上を触りながら感心した様子を見せてくれました。
そこで、
「いや、すみませんでした。触ったらいけなかったんですね」と言うと、
「いえいえ、楽になりましたよほんとに!」と、許してもらえるような返事をしてくれた。
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