FC2ブログ
2019/03/20

右の顎と下顎角、両肩の奥、膝の上と膝裏が痛い (3/24の臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。



督脈への刺鍼部位 



面白い臨床でした。

「面白い」と言うとヒンシュクを買ってしまいそうですが、臨床家の方なら多分、興味があるのではないでしょうか。

理由は、実際の臨床では、教科書に書かれたような患者さんというのは、来ないからで、いくつかの症状のある方が来院されるのがほとんどだからです。
「肩凝り」とか「腰痛」だけで来てくれる患者さが多いのでしたら、ほんと儲けもんですなんですが……。(^_^;)

さて、この方の臨床ですが、顎と下顎角辺りが痛いというのは、頚椎が絡んでいると想像することができます。
そして両肩の奥が痛いというのは、上部胸椎辺りに問題がありそうな感じがします。
しかし、七星論での関節配置で考えると、「腎」が絡んでいると考えられます。

膝関節は、七星論でしたら「金=肺・大腸」と考えるのですが、筋骨系で考えると、骨盤、或いは股関節や仙腸関節の関係とも考えられます。
もちろん、膝自体の問題と考えることもできます。

そこで、脈を診ると、「任督に異変がある」のです。
つまり、任脈や督脈が絡んでいると、いくつかの臓腑が弱化している可能性があります。
というのは、脈の流れは、督脈に始まり任脈に流れるのですが、その督脈は、全ての陽経(胃経・大陽経・小腸経・胆経・膀胱経・三焦経)の「幹」になっていると考えるからです。

つまり、督脈の流れが悪くなると、全ての陽経の脈も力がなくなってくるのです。
そして、任脈の流れが悪くなると、全ての陰経(腎経・肺経・心包経・心経・肝経・脾経)の脈も弱化してくるのです。
※ 生殖器も任脈と関わります

それで、治療はどのようにしたかというと、このような場合は督脈を整えたほうが早く治せるので、督脈の治療を考えました。
が、その前に、ご本人が一番気にしていると思われる「顎の辺り」から治めたほうがいいだろうと考え、頚椎を捻り矯正で整えました。
1分ぐらいの治療ですので、本人は
「あれっ????」という顔をしていました。

それから、治療中に「ブレ」が出ないようにするために、全経絡を整えました。
そして、いよいよメインイベントです。(^_^;)

巨鍼を使って、大椎から陽兪辺りまで刺鍼しました。(上のイラスト参照)
ほんとうは、これだけで全て整うのですが、

「先生、肩も治りますかね」と言うので、

「それだけで大丈夫だと思いますが、ちょっとやっていおきましょうか」

と、前腕の頭骨を調整したら、それで治ってしまいました。

「どうですかね」と聞くと、肩を動かし、

「うん、うん、痛くないです」と言う。

次は、膝です。
膝裏を探ると、膝自体の問題ではないと診断しましたので、腸骨を調整したのですが、ちょっと痛そうな顔をしていました。
しかし、2~3分の矯正が終わり、痛みを確認してもらうと、
「大丈夫です」と言ってくれましたので、それで治療は終了しました。

ああ、楽しかった。(^_^;)
関連記事