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2019/03/18

慢性的な腰痛や下肢症状の治し方 (3/24の臨床実践塾)

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写真① 青く塗られたところが多裂筋 




写真② 1寸6分鍼での多裂筋への刺鍼(普段はあまり使いません) 



慢性的な腰痛には、巨鍼が抜群の効果を現すのですが、脊椎の部分的な歪みがある場合は、多裂筋へ刺鍼する場合もあります。
多裂筋は解剖学で、頸多裂筋、胸多裂筋、腰多裂筋の三つの部位に分けられていますが、一連の筋肉です。

多裂筋の働きは、以下のようになっています。
① 伸展(腰を反らす)

② 回旋(脊椎をひねる)

③ 側屈(脊椎を横に倒す)

④ 固定(脊椎を安定させる)

そこで問題です。
仮に腰多裂筋で、1~2個の脊椎がスライドや捻れを起こした場合はどうなるのでしょうか?

はい。
そういう状態になると、腰痛や下肢症状が出てきます。
しかも、慢性的にです。
この状態は、なかなか手ごわいので、結構手こずります。

その状態で下肢の痺れや違和感が出ている場合は、股関節、仙腸関節等を整えても治まりません。
脊椎で神経圧迫が起こっているからです。
で、その神経圧迫が長期間続くと、圧迫を受けている側の足が細くなってきます。

上の写真②は、そのような症状を訴えて来た方です。
最初は頭皮鍼や巨鍼で対応して、ご本人も満足していたのですが、
「まだ違和感がある」と言うので、脊椎を細かく診ていったら、腰椎に歪みがありました。

そこで、写真②のような多裂筋刺鍼をしたわけです。
ただ、写真では多裂筋だけへの刺鍼に見えますが、実際には「回旋筋」も同時に狙っています。
回旋筋とは、全脊椎の横突起を起始として、斜側上方に向かって走り、1~2個上の椎骨棘突起に付着する筋のことです。

この回旋筋の片方に異変が起こると、1~2個の椎骨が捻じれてしまうようで、何回か前の臨床実践柔でも説明しましたが、回旋筋への刺鍼は捻れた椎骨の矯正にかなり有効だと考えています。

それで、その方は、この多裂筋への刺鍼が良かったようで、次回に来られたとき、
「背中の鍼はこの間のようにお願いします」と言っていました。
多分、神経圧迫が解消されて、症状がだいぶ楽になったからだと思われます。

まだ完治とは言えませんが、シビレはなくなったようなので、この方法で何度か治療すると、完治まで導けると考えています。
もちろん、その鍼と同時に、臓腑の治療も行います。(これが大切です)
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