親指が痛くてピアノが弾けない(3/24の臨床実践塾)
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写真の白く塗られたところに軟骨のようなものが
夜の11時前だったと思いますが、
「親指が痛くて、明日ピアノを弾かなければならないのに、ピアノが弾けません。明日午前中に何とかしていただけないですか」とメールが入りました。
だいぶ困っているようでしたので、とりあえず、翌朝の9:45分に来てもらうことにしました。
(当院の治療開始は10:00からです)
翌朝、来院してきたので話を聞いてみると、
「ここが(MP関節の中手骨辺り)痛くて、きょう茶話会でピアノを弾くことになっているのですが、痛くて弾けそうにないのです」と言う。
そこは経絡で考えると、「太陰肺経」になるのですが、七星論で考えると、MP関節は「火=心・小腸」になります。
そこで脈診をしてみると、肝の脈が弱いのです。
さらに、六臓診で肺経をみると、右の「鎖骨下筋」に過緊張がありました。
そのことから考えると、「心」ではなく、「木=肝・胆」と「金=肺・大腸」の問題だと考えることができます。
さらに六臓診で肝を診ますと、やはり反応がありましたので、右親指に異変が出たのは、木と対応経絡の金の問題と決定しました。
と文章に書くと時間がかかりますが、この診断をするのには、1分程度です。
そこで、治療です。
指の問題として治療をするなら、前腕と指だけを治療すれば7~8割程度は治めることができます。
しかし、
「ピアノを弾く」と言っていますので、いくら急患だと言っても、7~8割で治療を終えると、演奏中に痛みが出て、ピアノが弾けなくなる可能性があります。
それで、大急ぎで根本的に治療をすることにしました。
つまり、「木=肝・胆」と「金=肺・大腸」の治療をしたわけです。
また、全経絡を整えるために陰査穴を使い、直接親指の症状を治めるために、右中府に千年灸をして、親指の関節調整をしようとしたら、
「美容院の予約があるるので、続きは美容院へ行って来てからでいいですか」と言う。
そう言われると、「行くな」(笑)とはいえないので、そのまま美容院へ行ってもらいました。
それから30分ぐらいで美容院から帰ってきたのですが、親指はほぼ治っているようでしたが、まだ軟骨のようなでっぱりが残っていました。
そのでっぱりからして、まだ完全じゃないと思いましたので、MP関節の調整をしながら「軟骨状」のでっぱりを和らげました。
そして、
「今、どうですかね。だいぶいいと思いますが……」と聞くと、
「はい。全然痛くないです。助かりましたー」と言うので、治療を終りました。
少しでもおかしいと思うと、すぐに連絡してくる方ですが、その後何の連絡もないところからすると、それでうまくいったのだと思います。

写真の白く塗られたところに軟骨のようなものが
夜の11時前だったと思いますが、
「親指が痛くて、明日ピアノを弾かなければならないのに、ピアノが弾けません。明日午前中に何とかしていただけないですか」とメールが入りました。
だいぶ困っているようでしたので、とりあえず、翌朝の9:45分に来てもらうことにしました。
(当院の治療開始は10:00からです)
翌朝、来院してきたので話を聞いてみると、
「ここが(MP関節の中手骨辺り)痛くて、きょう茶話会でピアノを弾くことになっているのですが、痛くて弾けそうにないのです」と言う。
そこは経絡で考えると、「太陰肺経」になるのですが、七星論で考えると、MP関節は「火=心・小腸」になります。
そこで脈診をしてみると、肝の脈が弱いのです。
さらに、六臓診で肺経をみると、右の「鎖骨下筋」に過緊張がありました。
そのことから考えると、「心」ではなく、「木=肝・胆」と「金=肺・大腸」の問題だと考えることができます。
さらに六臓診で肝を診ますと、やはり反応がありましたので、右親指に異変が出たのは、木と対応経絡の金の問題と決定しました。
と文章に書くと時間がかかりますが、この診断をするのには、1分程度です。
そこで、治療です。
指の問題として治療をするなら、前腕と指だけを治療すれば7~8割程度は治めることができます。
しかし、
「ピアノを弾く」と言っていますので、いくら急患だと言っても、7~8割で治療を終えると、演奏中に痛みが出て、ピアノが弾けなくなる可能性があります。
それで、大急ぎで根本的に治療をすることにしました。
つまり、「木=肝・胆」と「金=肺・大腸」の治療をしたわけです。
また、全経絡を整えるために陰査穴を使い、直接親指の症状を治めるために、右中府に千年灸をして、親指の関節調整をしようとしたら、
「美容院の予約があるるので、続きは美容院へ行って来てからでいいですか」と言う。
そう言われると、「行くな」(笑)とはいえないので、そのまま美容院へ行ってもらいました。
それから30分ぐらいで美容院から帰ってきたのですが、親指はほぼ治っているようでしたが、まだ軟骨のようなでっぱりが残っていました。
そのでっぱりからして、まだ完全じゃないと思いましたので、MP関節の調整をしながら「軟骨状」のでっぱりを和らげました。
そして、
「今、どうですかね。だいぶいいと思いますが……」と聞くと、
「はい。全然痛くないです。助かりましたー」と言うので、治療を終りました。
少しでもおかしいと思うと、すぐに連絡してくる方ですが、その後何の連絡もないところからすると、それでうまくいったのだと思います。
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