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2019/03/07

左腰のくびれと右腰の腫れはどちらが先? (3/24の臨床実践塾準備)

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左腰のくびれ? 右腰の腫れ?



写真を見ると、左腰のくびれなのか、右腰の腫れなのかわかりません。
そんな場合、どのようにするかと言うと、鍼灸師だと脈診をすると思います。
歪みだけでは、治療方針が立たないからです。

では脈診のできない人はどうしたらいいのかという問題が出てきます。
そのような場合は、七星論での「経筋腱収縮牽引の原理」を使うといいです。

経筋腱収縮牽引の原理とは、仮に、肝臓に異変が起ると、肝臓と関係のある筋肉や腱や経絡に異変が出てきます。
同様に、心臓に異変が起ると、心臓と関係のある筋肉や腱や経絡に異変が出てきます。
つまり、臓腑の異変で筋肉や腱に過緊張が起こり、連結する骨格に歪みが起こると考えているわけです。
ですから、その異変の起こった臓腑を整えることで、「経筋腱収縮牽引」が解かれ、正常になってくるというわけです。

と、その理論で考えると、上の写真のように脊椎が歪んでいる場合は、
① 左の臓腑が原因で経筋腱収縮牽引が起こり

② 脊椎が歪められ

③ 逆「くの字」に曲がり

④ 右の腰が出てきた

と考えることができます。
となると、左の臓腑は「左の腎」か「下降結腸」辺りになります。
それを確認するには、仰臥になってもらい、腹部から押圧すればわかります。

これぐらいの歪みになると、だんぜん「巨鍼療法」がいいのですが、巨鍼を怖がる人もいますので、その場合は手技療法でやるか、毫鍼を使って治療します。
手技療法の場合は、表在の筋腱だけを解すのではなく、深部筋(インナーマッスル)も解すようにします。

毫鍼を使う場合は、最長筋を狙うのではなく、多裂筋や回旋筋に刺鍼します。
つまり、棘突起のすぐ横から内下方に向けて刺鍼するわけです。
そうすることで歪んでいる脊椎は矯正されてきます。

骨格矯正に関しては、手技でも鍼灸でもそんなに難しいことはありません。
難しのは「臓腑の治療」です。
七星論の基本技術には、「臓腑の治療法」がありますので、取穴がわかればすぐにできると思います。

そういえば、おもしろいことがありました。
医師の方で、私のセミナーにも何回か参加した方の話です。
その先生のお父さんが、

「首が痛い、首が痛い」と言ってたそうで、試しに七星鍼法の基本実技で鍼をしたそうです。

すると、翌日、
「お前、鍼、上手いなー。痛みが取れたよ」と喜んでいたそうです。

その先生曰く、
「首の痛みなんて、ぜんぜん自信はなかったのですが、治らんで元々と考えて鍼をしたら治ったのです・笑」と話していました。
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