診断ができるということは (7/23の臨床実践塾の準備)

もうご存知の方もいると思いますが、『人体惑星試論奥義書』(通称・七星論)には、誰でもわかるような診断方法が書かれています。
たとえば、体のどこかに異変があったとすると、その異変は、どこの臓腑からなのかとか、どこの経絡の問題なのかということがわかるようになっているのです。
頭部、顔面、体幹、四肢のいずれでも、「七星配置」というのがなされています。
しかも、大まかな分析から細かい分析まで書き込んであるので、大まかな診断でテストをして、上手くいかなかったら、細かい診断でテストをすればいいわけです。
例を挙げますと、腕の中央辺りが痛いとします。
あるいは、腕の中央辺りに湿疹が出たとします。
その時、腕の中央辺りは、肺・心・心包の経絡が流れていますので、横隔膜から上の疾患が考えられますので、「六臓診」という診断法で、どこが原因なのかを確認することができるわけです。
※六臓診とは、臓腑の反応が身体に現れる反応点で、その反応点を押したり、軽くたたいたりして反応を調べる方法です。

仮に腕の中央辺りで尺骨よりに痛みがあったとしますと、そこは心経ですので、基本的に「心・小腸」が原因になるわけです。
それが「心・小腸」からの症状なのかを確認するには、両方の脇腹(腋下)を押してみて、左に痛みがあれば、「心・小腸」と診ていいわけです。
※右に痛みが出ることはほとんどありません
その場合、「中央辺り」ですので、輪切りにした配置では、「地=心包・三焦」となっていますので、「心から鍼法にも影響が出ている」と考えることができますので、心の治療だけでなく心包の治療も行います。
さらに、頭部への七星配置は以下のようになっています。

顔面の表情筋への配置は以下のようになっています。

その他にも、歯、唇、腹部、背部、足裏といろいろなところを七星に分けてありますので、症状を聞けば、どの部位が原因かということを想像することができます。
もちろん、想像だけでは意味がありませんので、問題が出た部位と経絡を結びつけて、そのまま治療することもできるわけです。
治療法に関してですが、またまた面白い治療法を考えてしまいました。
私だけで実験をしているので、実験例は少ないのですが、思わず笑ってしまうような治療法です。
前回の臨床実践塾で発表した「一穴整体鍼」は、かなり好評で、昨日もメールで、「一穴整体鍼の効果はすごいです」と連絡を頂いたのですが、今回の治療法も同じような反響があるのではないかと考えています。
何故なら、患側(症状のある側)は軽く刺激するだけで、健側(症状がない側)を中心に治療していくからです。
これも、自分で実験をしながら笑ってしまうほどでした。
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