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2019/01/19

元気になるツボ、弱るツボ (DVDセミナーで道標を!)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。



DVDのジャケット 




DVDは3枚組で、これはPart3です 



『特別講義:七星鍼法の基本実技』のDVDができました。
このDVDは、スタッフ講習を収録したものです。
いわゆる「奥義」みたいなものです。

ですから、このDVDは、これから行う「DVDセミナー」に参加する方々に、入会と同時に配布する予定にしております。
というのは、これまで10数年セミナーを続けてきて、ある程度の知識がなかったら着いて来れない人がいるということがあったからです。

そのDVDでは、筋力テストを行いながら、鍼の補寫について話したりしますが、その方法も、スタッフがモデルになって実技をしながら行っています。
そして鍼をする前には手の洗い方も説明しています。
このビデオを収録したときは、手を洗うのに、流水で80~100回ぐらい手を洗っていましたので、違和感を覚える方もいるかも知れません。(現在はそんなに洗っていません)

しかし、手を洗うことは基本中の基本ですので、よく洗ったほうが患者さんとしては納得するはずです。
さらに、しっかり、ばっちり、手を洗うことは、治療院のイメージアップにもつながるはずです。
つまり、手洗いも「マーケティング」として使えるわけです。(^o^)

で、鍼も使っていますので、当然「補寫」についても実験で説明しています。
鍼の補寫については、経絡の流注に沿って鍼を刺すのを「補法」といい、流注に逆らって刺すのを「寫法」といいますが、実際の臨床では、それを無視して(ただ単に)鍼を刺している人も少なくなりません。
そこで、DVDでは「補法」と「寫法」の実験も併せて行い、その効果、その作用の違いも実験で見せています。

※ 五行論での「相生・相剋」による補瀉がよく使われますが、実験した結果では感心できません。

「補法」と「寫法」では、どのような違いがあるかというと、補法をすれば筋力が上がり、その経絡につながる臓腑は元気になります。
しかし、寫法をすると、筋力は落ち、その経絡につながる臓腑は虚してしまい、弱ってきます。
つまり、一つのツボでも補法にもなれば寫法にもなるということです。

臓腑が元気になるということは、その臓腑に関係して発症した症状も消えていくわけです。
逆に、「実」の症状もないのに「寫法」を使うと、だんだん臓腑が弱っていって、いろんな症状が出てきます。

それを実験ですると体を弱らせてしまうので、実験ではやりませんが、面白い鍼灸師がいました。
その方は、「元気になろう」と毎朝鍼をしていたそうです。
そして私に質問してきました。

「先生、毎日鍼をしているんですけど、だんだんしんどくなってきたんです。何故ですかね?」と。
脈を診ると、どの脈も虚していたので、

「どこに、どのような鍼をしているんですか?」と聞いたら、

「陰査穴(七星論独自の経穴)に、上から下に向かって刺しています」と言う。

「ええーっ? 陰経に上から下に刺しているのかいな。それなら体が弱っていくわな」

「えっ? いけないんですか?」

「陰経を上から下に刺すということは、寫法になるので、臓腑の力が抜けてしまいますよ。試しに下から上に向かって刺してみて」と言い、補法の刺鍼をさせました。

すると、しばらくしてからやって来て、
「先生。元気が出てきました。鍼ってすごいんですね」と言っていましたので、

「鍼は内臓を整えることができるので、筋骨系の治療でも経絡は使ったほうがいいよ」と念押ししておいた。

また、ある鍼灸師が鍼をするのを見ていましたら、任脈を上から下に向かって刺しているのです。
だから、聞いてみました。

「なんで上から下に刺すん? これだと五臓が弱ってしまいますよね!」

「〇〇先生が、ここは上から下に刺しましょうね、と言っていたので、上から下に刺しているんです。ダメですか? でも、これをすると、気持ち良くなるようで患者さんは寝てしまいますよ。ダメですか?」

「それは心や心包が虚して(弱って)、疲労が出てくるから眠たくなっているだけなんです。そのまま続けていると、患者さんは弱って動けなくなりますよ」と話したら、何日かして、

「先生、先生、あそこの鍼を下から上に刺したら、その患者さんがどんどん元気になってきたような感じがします。やっぱり上から下に刺すのはダメだったんですねー。オホホ」

こういうことを避けるためにも、基本実技で教える「筋力テスト」などを使って実験しておく必要があるわけです。
基本的な技術は、しっかり目焼き付けて覚えて欲しいと考えるので、このDVDを作ったのです。
また、この「DVDセミナー」は、そんなことを考えながら企画されたものです。
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