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2018/12/12

肘関節の下が痛い (12月23日の臨床実践塾)

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ここら辺が痛い



円回内筋



右の肘関節の下側が痛いと訴える方がいました。

「肘の下側って、どこら辺ですか。指で押さえてくれませんか」と言うと、左手の指で、肘関節の下辺りを探っていましたが、そのうち、
「ここら辺です」と指を止めた。
でも、漠然としていたようで、また指を動かしていました。

「OK、OK、それでいいですよ。ブログに使わせてね」と言い写真を撮りました。
これを解剖学で観ると、円回内筋になります。
上の写真で見ると、わかるのですが、円回内筋は前腕を回内させる筋ですので、筋肉の走行も斜めになっています。
ですから、この方が指で示そうとして、その付近を探していたのです。

円回内筋の起始は、上腕頭は、上腕骨内側上顆・内側上腕筋間中隔らに付着し、尺骨頭は、尺骨鈎状突起に付着しています。
そして、停止が、橈骨の中央の前面及び外側面に付着しています。
だから斜めに筋が走っているのです。

この筋は、「前腕を回内させる」働きがありますので、頻繁に使用されるので、傷みやすいのです。
「肘が曲がらない」と訴える場合は、多くがこの円回内筋に原因があります。
と言っても、上肢は円回内筋だけで動いているわけではありませんので、下の写真で見るように、関連する筋や関節も考える必要があります。


上肢の筋群


このような場合、私は遠位から調整を始めることが多いです。
筋肉の歪みは、遠位から起こることも多いし、遠位まで波及している場合も多いからです。
これは、アナトミートレイン(筋筋膜経線)の勉強をされたことのある方はご存知だと思いますが、肩関節の痛みでも、指先の捻じれを取るだけで半分以上治ってしまうこともあるのです。
つまり、筋膜で連動しているので、筋膜の歪みを取れば症状が消えるということです。

ですから、この方の治療も、手根骨の調整からしました。
そして、次は肩関節の調整です。
肩関節の調整と言っても、少しコツがありますが、手根骨を持ってバンザイの恰好に腕を引き上げただけです。
その後、

「どう? 肘の痛みは」と聞くと、

「治りました」と言っていました。

それから再発を防ぐために経絡を整えて治療を終了しました。
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