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2018/11/21

休日診療:肝臓部がシクシクして凝っているような感じ (11/25の臨床実践塾)

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肝臓部に千年灸をしているところです



きょうは休診日でしたが、「休日診療」をしました。
治療をしたのはお二人です。
その中のお一人は、以下のように訴えていました。

① 肝臓辺りがシクシクして凝っているような感じがする

② 風邪なのか咳が出ます

脈を診ると「肝虚」が出ていましたので、下降結腸の辺りを押しながら、
「ここ痛いでしょう?」と聞くと、少し顔をゆがめていました。
そして、肝臓と肺・大腸の話をして、
「ここに千年灸をすると、肝臓部辺りのシクシクも、咳も治まりますよ」と言い、先に全経絡を整える鍼をしました。

実はこの方、鍼が苦手なので、優しく、そっと、痛くないように鍼をしました。
鍼をしている途中に、
「肝臓の辺りに千年灸をするとかなり楽になるので、どう?」と聞くと、
「はい!」と言う感じで首を縦に振っていました。
ほんとは、普通のお灸のほうが効くのですが、若いし、怖がりなので、千年灸にしたのです。

それで、千年灸をしているときに、
「この範囲を写真に撮りたいのですがいいですか?」と聞いたら、笑顔で頷いてくれましたので、パチリ!

千年灸が済んでから、下降結腸辺りを押して、
「どう? 痛み楽なったでしょ」と言うと、
「ほんとですね。痛みがないほど軽くなりました」と言う。

これは、七星論での対応経絡を利用したのですが、治療が終わる時には、下降結腸辺りを強く押しても痛みは殆ど出ない様子でした。
ついでに、と言うと本末転倒のように思うかも知れませんが、肝臓部に千年灸をしていますので、肝臓部のシクシクも取れたはずです。
(聞くのを忘れました)

ここで云う七星論での対応経絡というのは、以下のように対応している関係のことを言います。

任脈≒督脈
水(腎・膀胱) ≒火(心・小腸)
金(肺・大腸) ≒木(肝・胆)
地(心包・三焦)≒土(脾・胃)

さて、肝臓部に千年灸をして、何故、下降結腸の痛みが取れるかということですが、これは七星論を勉強した人ならわかると思います。
肝が筋膜を支えているからですよね。
つまり、大腸は筋膜に属するので、肝の疲労で動きが悪くなって何らかの症状をおこすわけですが、肝臓が整うと、大腸も正常に機能するので、下降結腸辺りにあった鬱血が消えて、痛みが取れるわけです。

肝臓と大腸の連鎖が連動を起こすわけです。
非常に簡単なことですが、患者さんが訴えもしない下腹部を押えたこと。
肝臓部に千年灸をして下腹部の痛みが消えたこと。

そして、
帰る頃には、
「鼻の周囲がすごく軽くなっています」と何度も言っていました。

その理由は、肺と大腸は表裏と考えるので、表の大腸が整ったので、裏の肺まで整い、咳の症状が取れ、鼻が楽になったわけです。
そして、幸せそうな顔をして帰って行きました。(^_^;)

きょうの臨床例は、簡単過ぎて面白くなかったかも知れません。
すみません。
でも、  今度の臨床実践塾  は、≪連鎖・連動≫をテーマで考えていますので、筋骨の連鎖だけでなく、このような実例を混ぜて、臓腑の連鎖・連動も説明しようかと考えているのです。

これを学ぶと、患者さんが笑い出すような治療ができるからです。
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