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2018/11/18

ズボンを履くとき、右太もものの前面と内側が痛い (11/25の臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。



こうして足を挙げても太ももの前と内側が痛いです



こういう症状を訴える方が時々います。
このような場合、いかにも太ももの筋肉に問題があるように思われるかも知れませんが、実は全く違うんです。

痛みが出ているのは確かに太ももの筋肉(大腿四頭筋)ですが、そこが原因ではないんです。
もうお分かりの方もいると思いますが、脊柱、骨盤、股関節、仙腸関節、筋肉・腱、そして臓腑にも歪みが出ているのです。

それが東洋医学なのですが、東洋医学には「本」と「標」という考え方がありまして、『黄帝内経・素問』の「標本伝病論編 第六十五」には、「病には標本(表面と内面)があり、それを区別して治療を行なうべきである。~~~標本を知らなければ盲目的な治療になってしまいます」といったことが書かれています。

この太ももの症例を例にわかりやすく説明すると、痛みが出ているのは「太ももの前側と内側」で、それを「本」とするか「標」とするかということです。
つまり、「本」とは、病の原因と言うことであり、「標」とは、現れた症状と考えてください。

そこで、どこから治療すればいいのかということになりますが、治療の順序を決めるには、診断が必要です。
診断をせずに治療をすることは、航海図や羅針盤も持たずに航海に出るの一緒です。

ですから、治療で一番難しいのは「診断」であると考えています。
診断が正しければ、ピップエレキバンでも、かなりの治療効果を上げることができます。
実際、当院では、妊婦さんには基本的に鍼を使わずにピップエレキバンを使いますが、妊婦さんの腰痛などは、それで十分治せるのです。

この「太ももの痛み」に関しても、その歪みの診方がわからなければ、治療ができないことになります。
治療ができない場合のパターンとしては、大腿四頭筋にアプローチすると思います。
筋肉はアプローチすれば、それなりに「楽になった感じ」はします。
しかし、それでは再発を繰り返してしまいます。

 11月25日(日)の臨床実践塾  のテーマは≪めまいと特殊な症状の診断と治療≫としましたが、内容は「連動・連鎖」の解説が入ってきます。
たとえば、この「太ももの前側と内側の痛み」ですと、どの筋肉、どの関節、どの臓腑が、どのように連鎖され、どのように連動しているのかを追究していくわけです。

そのためには、診断が必要ですので、診断には動診、脈診、六臓診、脊椎診、そして「脊柱診」を使います。
脊柱鍼のセミナーを受講された方はわかると思いますが、あるポイントがあり、そのポイントを見れば、「ああ、わかった!」となり、治療法まで「わかった」となります。
もったいぶってて申し訳ないのですが、ブログにポイントを書いてしまうと、セミナーに参加した皆さんに怒られますので、ご了承ください。

そして治療ですが、これも脊柱鍼をすれば、即座に太ももの痛みは取れます。

いや、取れました。

手技での脊柱鍼は、時間にして1分程度です。
中にはもう少し時間がかかる人もいますが、それでも2分もあれば十分かと思います。

あ、「早く治るから儲かる」なんてことは言ってないですよ。
この治療は、これぐらいの時間で終わるというだけの話です。
もちろん、
「短時間で治療が済むから儲かるから」と考える人もいると思いますが、それはそれでいいと思います。

そして、再発を防ぐために鍼での脊柱鍼もしましたし、そのような症状が出る原因となったのは「肝」でしたので、肝の治療も加えておきました。
これでばっちりですが、このような症状の方が来られたら、その人に合った肝臓の養生法も教えるようにしています。

たとえば、ライフプランで肝臓に負担をかけない方法や、症状が出ているときには、症状に対処できる方法を教えておくわけです。
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