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2018/11/12

お腹は空くが胃に残っている感じがする時の治療(11/25の臨床実践塾)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。



右肋下部から指を押し込むようにすると硬く感じる
写真はご本人の協力を得て撮影・掲載しています



タイトルのような症状がある場合、右肋下部を押して、押した手を片方の手で、軽くトントンと叩いて痛みを感じるようであれば、肝実と診ますが、普通は押しただけで術者の手に硬いモノを感じることができます。
その時、ゴツゴツとした感じがあるようでしたら、肝臓が硬くなりつつあります。

もう一つの診断法は、七星論での「六臓診」で、右側の肋骨(肝臓の辺り)を、拳で軽くトントンと叩いて、肝臓部や胃部に響くようであれば肝実か肝虚です。
「肝実」も「肝虚」も診断できると言うと、
「どっちかはっきりしろ!」と怒られそうですが、それは脈診をしたり、肝臓の腫れや、肝臓裏の背中の腫れを診たりして、腫れていれば肝実と考えます。

ちなみに、この方は「よく食べるほう」ですので、肝臓は腫れ気味です。
ですから、肝実と考えます。
それを裏付けるのには、問診表を見ます。

問診表には、
・ 大腸炎が良くならず薬の量が増えている(何年か治まっていました)
・ 倦怠感がひどい(肝疲労があると倦怠感が出ます)
・ 大体一週間ぐらいで体調が変化する
・ 前回治療後も一週間ぐらいは良かった
・ 胃の調子が悪い(肝臓の機能が低下すると消化器系が弱る)
・ お腹は空くが、胃に残っている感じがする(同じく肝疲労)
・ 口を閉じるときに顎がガクッとなる(骨盤の捻じれと心包の異変)
・ 歯科医でレントゲンを撮ったほうがいいと言われた
・ 右の奥歯を抜いて移植したことがある

と書かれています。

この方は何年も前に、「潰瘍性大腸炎」で来院しました。
難病指定の潰瘍性大腸炎は、治療が難しいのですが、その時は何とか治まりました。
しかし、食事に気を付けないと、すぐに再発してしまうのです。
1日何回もトイレに行くので大変ですし、「これ!」という薬もないようです。
そして、現在はわかりませんが、最終的には「免疫抑制剤」を勧められるようです。

潰瘍性大腸炎を治すには、

① 大腸の粘膜を整えるために血液循環を良くする

② 大腸の血液循環を良くすると出血する可能性がある

③ 炎症を治める治療をする

④ 大腸の正常な活動を促すために肝経を整える

⑤ 粘膜の炎症を治めるために腎経を整える

⑥ 炎症を治めるために経絡全体を整える

⑦ 炎症を起こすような食物を摂らない

というようなことを考えたほうがいいようです。
つまり、肝経と腎経が中心になるのですが、肝経と腎経だけを治療するのは感心しません。
理由は、経絡バランスが崩れて炎症が起こる可能性があるです。

そして、この方は、顎関節症も出ていますので、「心包経」の治療も必要です
理由は、拙著『人体惑星試論奥義書』にも書いたのですが、顎関節の異変は骨盤の捻じれと心包経に異変が出ているからです。
しかし、今回は、かなり辛そうでしたので、先に手技療法(スカルセラピー)で頭蓋骨を整えました。
その2~3分の手技療法をしてから、

「はい。顎を開けてみて」と言うと、ゆっくり顎を開けて

「あ、ガクンとしません」と言う。

「はい。ではお腹の治療に入りましょうか」と、全体の治療にかかりました。

治療が済んだ後には、顎も肝臓もお腹も落ち着いた様子で、私が何も言わないのに、

「はい。大丈夫です」と言っていました。(^_^;)
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