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2018/11/01

右半身だけ汗をかく (右脇腹)

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ヘルペスの後に右半身だけすごい汗をかくようになりました
ご本人ではありません。イメージ写真です



今年の8月24日に来られた方ですが、10年ほど前に当院でアトピー性皮膚炎を治した方です。
今回来られたのは、「ヘルペスになって、右の脇腹だけ汗をかく」と訴えて来ました。

話によると、車の運転などをしていると、右脇腹がべとべとになるぐらい汗をかくそうで、真夏でしたので、かなり困っていたようです。
真夏と言っても、汗をかくのは右半身だけだそうです。

さて、「異常に汗をかく」というのは、現代医学ではどのように診ているかと言うと、

① 全身性多汗症(全身の汗が多くなる)
主な原因はホルモンの代謝異常や神経系疾患

② 限局性多汗症(体の決まった部分だけ汗をかく)
手のひらや足の裏に汗をかく人が多く、私が診たのは、手のひら、足の裏、太ももの裏などでした。
限局性の主な原因とされるのは、脳や脊髄の異常、抹消神経の異常、皮膚疾患、無汗症に伴う代償性の多汗、その他原因不明などに分類されているようです。

この限局性での「中枢神経の異常」には、脳腫瘍、脳膿瘍、脳血管障害や脊髄空洞症、脳や脊髄の外傷などが含まれてるのですが、大脳皮質の障害でも発汗するようです。
それは、大脳皮質には汗をうながす部分も、抑制するする部分も含まれているからですが、脳梗塞で半身不随になった時も、麻痺側に汗が増える場合もあります。
この脳梗塞後の多汗症は一般の方でもよく聞くのではないでしょうか。

抹消神経の異常によるものは、ギラン・バレー症候群、鎖骨静脈瘤や肺がんなどの胸腔内占拠性病変、交感神経切除が専門家の間では知られていますが、一般の病院でも馴染みがないようで、「多汗症」で病院へ行っても、専門の病院でないと、そこまでの検査はしてくれないようです。
何故なら、当院に来た「多汗症」の方は、「病院では原因がわからないようです」と来る方が多いからです。

皮膚疾患によるものは、エクリン母斑とか、グロムス腫瘍や青色ゴムまり様母斑症候群などが知られているようですが、これも専門家でないとわからないようです。
また、「無汗症に伴う代償性の多汗」も、「汗がでない部分が多い」ために、正常な部分の汗を「異常」と思いこむ場合があるとのことです。
※ この場合は、東洋医学的な診方をすると、「腎の異常」と考えます。

その他、パーキンソン病や糖尿病由来の汗などもありますが、私の知る限り、病院での検査も頼りないような気がします。
何故なら、この患者さんのように、半身だけ汗をかくという場合は、神経疾患に分類され、心療内科に回される場合があるからです。

少し長くなりましたが、それを東洋医学では、どのように診るかと言いますと、人体から出る「汁」には、肝=涙、心=汗、脾=涎(よだれ)、肺=洟(はなじる)、唾(つばき)、というのがあり、さらに七星論では、任督=泄(排泄の泄)、心包=脂(脂汗の脂)、というのがあります。

という分類をするので、「多汗症」に関しても、基本的には「心との関わり」という考え方で治療を行います。
ただし、私の考え方としては、「多汗症」のような全身的、あるいは半身的な多汗症には、督脈(脳・脊髄神経)が深く関わっていると考えますので、督脈の治療をします。

巨鍼が使える場合は、背中の大椎から尾骨までを透刺します。
この患者さんも、大椎から尾骨までを透刺したら、5回の治療で治りました。
今年の初め頃に来られた患者さんは、運転中に太ももの裏がベトベトになると訴えていましたが、確か2~3回で治りました。

「多汗症」の治療で最も大切なのは、「砂糖の入った飲食物を摂らないようにする」ことです。
砂糖の入った飲食物を断ち切った人は早く治ります。
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