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2018/10/14

蒙色が現れるのは「病気が出る予兆」と考えます

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背中に表れた蒙色



「全身が凝っているようでシンドイ」という方が来られました。
脊椎に異変があるようでしたので、シャツを上げて見たら、蒙色がありました。
(上の写真を参照)

蒙色とは、『八面体質論』に出てくる診断法で、薄暗い色から、濃い色まであると考えられています。
体表にこの蒙色が出るときは、その蒙色の内側にある臓腑、あるいは関連部位に異変が出る前兆、あるいは病変があると観ます。
つまり「未病」(これから出てくる病気)と考えるわけです。

ですから、その蒙色を消すことで、体で感じている症状を消すこともできるので、私も30年ほど前には、その蒙色診断法を一生懸命にやったことがあります。
そして、蒙色を消すために、その頃販売されていた「蒙色用のクリーム」(現在も売られているかも知れません)を使ったり、鍼を横刺でしたり、蒙色の範囲内に糸状灸を施したりしたこともあります。

すると、その場で症状が好転するので、患者さんは喜んでくれたのですが、再発する場合が多いので、「根本的な治療にはならない」と考え、そのうち、蒙色への治療はしなくなり、「根本的な原因」を探すことに集中しました。

先日来られた患者さんは、写真のように、2か所におきな蒙色が出ていました。
腰のあたりに出た蒙色は、腎疲労から来るもので、肩甲骨間に出た蒙色は、心や心包の異変で出て来たものと思われます。

そこで、
「腎臓の疲労が激しいようですけど、腰痛はないですか?」と聞いてみました。

「腰痛? ありますよ」と言います。そして、

「蓄膿もあるんです」と言うので、

「蓄膿は東洋医学では腎臓の関係と考えるんですよ。腎臓は血液を浄化するところですので、その浄化が上手くいかなかったら、血液が汚れ、皮膚や粘膜が弱くなったり、膿が出てきたりするのです。鼻も粘膜で覆われていますし、蓄膿は副鼻腔炎と言いますよね」
と説明したら、妙に納得したようにうなずいていました。

蒙色がこれぐらい濃くなると、毫鍼では時間がかかりますし、この方は新幹線で来る遠方の方でしたので、巨鍼療法をしました。
すると、治療が済んでから、何度も、

「スッキリしたー。すっきりしましたわー」と言っておりました。

そして、スリッパも忘れて待合室に出てきたので、スタッフがスリッパを持って来てくれました。(^_^;)

この方のように、「腎」にも「心・心包」にも異変が出てくると、かなりシンドイです。
所謂、「疲れが取れない」というような状態になってきます。
他の臓腑に異変が出ても、疲れが取れないという症状は出てくるのですが、腎や心の異変は「キツイ肩こり」などが出てきます。

そんな場合は、「肩を揉む」、「凝っているところを解す」程度では治まらないし、病気が出る前兆と考えたほうがいいです。
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