東京講演の内容はもちろん「人体惑星試論」です
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配穴の基本になる「易」について
先ず、「何故私が七星論を考たのか」という説明をしたのですが、ちょっと難しかったかも知れない。
何故なら、中医学をやっている先生方がほとんどで、中医学では「陽は上昇する」というのが大前提になっているからです。
「えっ? 違うの?」と思った先生は、次の質問に答えてみてください。
① 陽は暖かいのか冷たいのか?
② 陽は下降することもあるのか?
③ 水蒸気は陰か陽か?
④ 水蒸気に比べて雨は陰性なのか陽性なのか
では最初の回答から考えてみます。
陽とは、「太陽の陽」ですよね。
それなら「暖かい」はずで、陽を冷たいとするとおかしなことになります。
それなら、水蒸気は上昇して、天空に行けば、地表にあった時と比べて暖かいのでしょうか冷たいのでしょうか。
上空は寒いので冷たいですよね。
寒くなると、水蒸気は集まって雲を作ります。
雲を作ったら、氷を入れたコップの結露と一緒で、周囲の水分子より重たくなるので、今度は雨や雪となって降ってきます。
降り落ちた雨は地中に浸み込んでいきます。
なので中医学では、「水という陰性は下降する」と説明します。
しかし、先ほども説明したように、その雨も水蒸気となって、再び天空へ上昇していくので、「水は下降だけではない」ということです。
となると、「水は陰性で、下降する。
よって陰性は下降する」と定義するのはおかしいことです。
水はいずれ水蒸気に変化して上昇するからです。
これを説明するには、水蒸気は水に比べて陰性なので上昇する。
よって、天空に行くと冷えて水蒸気より少し大きな塊になる。
その塊はやがて雨や雪となって、地表に降りそそがれる。
と説明したほうが、自然に従ったスムーズ解説だと思います。
つまり、「水」という物質は、「陰」にもなれば「陽」にもなるというわけです。
そこで大事なのが、「何と比べて」という前置きが必要だということです。
その前置きがなければ、説明不十分になるわけです。
では、経絡について考えてみましょうか。
経絡は、陰経とか陽経とありますが、中医学の「陰は下降する」の定義からすると、陰経の経絡も下降しなければならないはずです。
が、しかし、経絡での陰経は上昇しています。
どういうこと?
あんまり難しいことを言うと嫌われてしまいそうなので、それぐらいにしますが、東京講演では、経絡の並びについても、ちょっとだけ説明と実験をして見せました。
太陰肺経とか太陰脾経という配置をする時の、「易の卦爻(けこう)」の並べ方も説明したのですが、その中で、「十二消長卦(じゅうにしょうちょうか)」という特別な卦爻の並べ方も説明しました。
上の画像がその説明に使ったものですが、「卦爻」なんて単語は普段使わないので、みんな眠くなったかも知れません。(^^;)
でも、それがなければ七星論での対応経絡や相生相剋の説明や、それらを応用した臨床方法、そしてその次に行う実技方法の説明ができないのです。
ですから、皆さんが眠たくなるのを覚悟で、解説を続けたました。
でも、寝る人はいなかったです。
熱心に聞いてくれました。
嬉しかったです。

配穴の基本になる「易」について
先ず、「何故私が七星論を考たのか」という説明をしたのですが、ちょっと難しかったかも知れない。
何故なら、中医学をやっている先生方がほとんどで、中医学では「陽は上昇する」というのが大前提になっているからです。
「えっ? 違うの?」と思った先生は、次の質問に答えてみてください。
① 陽は暖かいのか冷たいのか?
② 陽は下降することもあるのか?
③ 水蒸気は陰か陽か?
④ 水蒸気に比べて雨は陰性なのか陽性なのか
では最初の回答から考えてみます。
陽とは、「太陽の陽」ですよね。
それなら「暖かい」はずで、陽を冷たいとするとおかしなことになります。
それなら、水蒸気は上昇して、天空に行けば、地表にあった時と比べて暖かいのでしょうか冷たいのでしょうか。
上空は寒いので冷たいですよね。
寒くなると、水蒸気は集まって雲を作ります。
雲を作ったら、氷を入れたコップの結露と一緒で、周囲の水分子より重たくなるので、今度は雨や雪となって降ってきます。
降り落ちた雨は地中に浸み込んでいきます。
なので中医学では、「水という陰性は下降する」と説明します。
しかし、先ほども説明したように、その雨も水蒸気となって、再び天空へ上昇していくので、「水は下降だけではない」ということです。
となると、「水は陰性で、下降する。
よって陰性は下降する」と定義するのはおかしいことです。
水はいずれ水蒸気に変化して上昇するからです。
これを説明するには、水蒸気は水に比べて陰性なので上昇する。
よって、天空に行くと冷えて水蒸気より少し大きな塊になる。
その塊はやがて雨や雪となって、地表に降りそそがれる。
と説明したほうが、自然に従ったスムーズ解説だと思います。
つまり、「水」という物質は、「陰」にもなれば「陽」にもなるというわけです。
そこで大事なのが、「何と比べて」という前置きが必要だということです。
その前置きがなければ、説明不十分になるわけです。
では、経絡について考えてみましょうか。
経絡は、陰経とか陽経とありますが、中医学の「陰は下降する」の定義からすると、陰経の経絡も下降しなければならないはずです。
が、しかし、経絡での陰経は上昇しています。
どういうこと?
あんまり難しいことを言うと嫌われてしまいそうなので、それぐらいにしますが、東京講演では、経絡の並びについても、ちょっとだけ説明と実験をして見せました。
太陰肺経とか太陰脾経という配置をする時の、「易の卦爻(けこう)」の並べ方も説明したのですが、その中で、「十二消長卦(じゅうにしょうちょうか)」という特別な卦爻の並べ方も説明しました。
上の画像がその説明に使ったものですが、「卦爻」なんて単語は普段使わないので、みんな眠くなったかも知れません。(^^;)
でも、それがなければ七星論での対応経絡や相生相剋の説明や、それらを応用した臨床方法、そしてその次に行う実技方法の説明ができないのです。
ですから、皆さんが眠たくなるのを覚悟で、解説を続けたました。
でも、寝る人はいなかったです。
熱心に聞いてくれました。
嬉しかったです。
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