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2018/10/12

「驚恐して腎を病む」を見せてくれた人

この「診断即治療」は、 Gooブログ にも掲載しております。


東洋医学での「五行色体表」



東洋医学には、「五行色体表」というのがあり、季節、方位、環境、臓腑、肌色、等々を全て5つに分けた便利な表です。
上の表がそうですが、患者さんの主訴を聞いて、あるいは患者さんの状態を診て、この表を見ながら診断をすることもできます。

先日、この表の赤で囲んだ「五志」の証明をしてくれるような方が来られました、
話によると、

「孫にケガをさせてしまい、ショックで目がくらくらして自分が倒れてしまった」ということです。

「もっと具体的に聞かせてくれませんか?」と言うと、

「エスカレータで孫の手を持って持ち上げたら、肘が壊れたみたいで泣き叫ぶんです。それで近くの病院へ連れて行ったら、肘をケガしていたようで、パパっと治してくれたのですが、私の心臓がバクバク踊りだして、倒れてしまったんです」という内容でした。

話を聞きながら、

「で、あなたは、いつ、どこで倒れたのですか?」と聞きたかったのですが、それでは単なる野次馬になってしまいますので、聞きませんでしたが、だいたいそのような内容だったと思います。

それで脈を診たら、「腎虚」が出ていましたので、「なるほど!」と思いました。
何が「なるほど」なのかと言いますと、東洋医学では、「驚恐して腎を病む」と言います。
つまり、驚いたり、恐れたりすると腎が弱るということです。

この方も、真面目な方なので、ビックリして腎が虚してしまったわけです。
さてしかし、「腎が虚したら何で心臓がバクバクして倒れるの?」と言うことになりますが、そこが問題になるわけです。

それを七星論で説くと、
水(腎・膀胱)と火(心・小腸)は対応経絡です。
つまり、腎と心は対応しているわけです。
対応とは、二つのものが向かい合い、「対」になっていることですので、腎が虚すれば心も虚してしまうわけです。

力が抜けてしまうわけです。
だから、心臓の症状が出てくるわけです。

これを五行論で解説しますと、「水剋火」となり、「水が火を剋する」と言います。
ところが、逆に「火剋水」になることもあるので、その場合の解説はあるのはあるのですが、難しくなってくるので、一般的には知られていません。
ですから、無理して五行論にすがらなくても、「水と火は対応」と説明した方が素直に受け取ることができると思うのです。

ま、五行論と七星論の話はそれぐらいにして、その方はどうなったかと言いますと、治療は主に「腎」の治療をしました。
確か頭痛も出ていたような気がするのですが、もろもろの症状は腎を狙った治療で治まりました。
理由は、「驚恐して腎を病む」に従ったからです。
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