親指のCM関節が痛い (9月23日の臨床実践塾)
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写真① 赤丸で囲んだところ:親指のCM関節が痛い

写真② 頭皮鍼療法
親指のCM関節が痛いと訴える方が来られました。
この場合の当院での考え方は、経絡で考えると肺経になりますが、筋骨で考えますと、脊椎(頸椎や上部胸椎)、手関節や手根骨、親指の関節、および前腕の筋肉などを考えますが、ときに肩関節や上腕の筋肉や腱が関係している場合もあります。
しかし、鍼灸では「反射区」というのがあるので、パッと症状を治めようとする場合は、反射区を使います。
この方の場合は、座った状態で、あごが少し斜め上を向いていましたので、先に頸椎を整えることにして、C-1(頸椎1番)を調整しました。
そして、親指の痛みを確認すると、
「あっ! 楽になってる」と言います。
そこで、私も調子に乗ったわけではありませんが、
「もっと楽になりますので、ちょっと頭に鍼をさせてください」と頭皮鍼をして、
「はい。もっと楽になってますよ」と言うと、指を動かして、
「ええーっ! 痛みが取れたみたいです」と言うと同時に、そばで見ていたスタッフも
「ええーっ!」と驚きの声を上げていました。
スタッフは何度も見ているはずなので、
「なんで今更驚きの声を出すんだ」と思いましたが、もしかしたら、そういう確認作業を行わないで、治療を進めていたかも知れないと考えました。
しかし、これで完治ではありません。
何故なら、頸椎が歪んだ原因が、肝にあったからです。
つまり、肝臓からの経筋腱収縮牽引が働いて、首の筋肉を収縮させ、それが頸椎を歪めて神経圧迫を起こしていたからです。
ですから、完治させるには、肝臓を整えなければならないのです。
そこで、肝臓の養生方法を教えます。
理論はマクロビになるのですが、肝臓を整えるにはその方が早いからです。
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