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2018/09/09

こじれたバネ指(弾発指)腱鞘炎の治し方

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バネ指(弾発指)・腱鞘炎の治し方ビデオ

画像クリックで、バネ指(弾発指)・腱鞘炎の治し方ビデオ



赤丸のところまで鍼を通していきます。



指は腱によって曲げ伸ばしをしていますが、曲げ伸ばしをするための腱には、腱の浮き上がりを押える靱帯性腱鞘いうトンネルみたいなのがあります。
そこに肥厚が起こったり、腱が肥大したりすると、指を曲げ伸ばしするときに、滑りが悪くなって腱鞘炎という症状が起こります。
つまり、狭い穴の中を通る腱の滑りが悪くなるわけです。

現代医学の治療は、「安静」にしたり「固定」したりして動かないようにするのですが、それでも痛みが出るようならステロイドを注射するようです。
それでも痛みが治まらなかったり、動きが悪かったりするようなら腱鞘の一部を手術で切り開くようです。

でも、でも、治らない人がいるのです。
ずいぶん昔のことですが、私が診た人は指が伸びなくなっていました。
そうなると悲惨です。

さて、東洋医学ではどのように治すかですが、初期の状態なら手技療法(徒手治療)でも治せますが、注射を打ちながらこじらせた弾発指は、手技療法では難しいと考えています。
ですから、当院の場合は、最初は徒手療法や小さい鍼を使って様子を見るのですが、「こじれている場合」は、巨鍼を使い、肘の近くから母指球の先端(赤丸で囲んだところ)まで通していきます。
それが上の動画ですが、動画を見ると怖い感じがするかも知れませんが、そんなに痛いものではありません。

ただし、手首を超え、CM関節を超え、MP関節まで(赤丸で囲んだところまで)、痛みが出ないように鍼を通すのですから、巨鍼療法にかなり熟れた鍼灸師でないと難しいテクニックです。

さて、この方が最初に来られたのは5月12日で、終わったのが7月7日で、8回ほど治療しました。
「バネ指(弾発指)が痛くて仕事も家事もスムーズにできない」と訴えて来たのですが、話を聞くと、3年前から弾発指が出て、病院で注射をしてもらいながら様子を見ていたと言います。

しかし、病院で手術を勧められたので、「これはいかんわ!」と思い来院したとのことでした。
治療は、8回来ていただいたのですが、途中1回だけ休んでもらいました。
というのは、治療にはサイクルというのがありまして、このような治療をする場合は、「休むことも大切」だからです。

親指に巨鍼を通したのは3回です。
というのは、それまでは主に徒手で親指の治療をしていたのですが、好転はするものの思うように痛みや弾発症状が取れないので、これ以上徒手で治療するのは時間の無駄だと考えたので、巨鍼療法に替えたのです。

何故かと言うと、
「指はスムーズに動くようになったのですが、母指の付け根が痛み、ドアノブなどを回すと痛みが増発する」と話していたからです。

そして次に来た時には、
「指はスムーズに動き、無段階になったのですが、母指の付け根の痛みが取れず、キャップを回す、ビンの蓋を開ける、ズボンを挙げる時が痛い」と言い。「ほら、ほら、無段階でしょ」と指を曲げ伸ばしして見せてくれました。(^_^;)

そして最後の治療のときには、
「母指球付近は、まだ少し痛みがありますが、カクッとなるのは全くなくなったし、曲げ伸ばしはほんとに無段階になりました。だけど、蓋を開けるときにはまだ少し痛みが残っています。しかし、これぐらいは自分で治せると思います」と言っていたのです。

そして治療が済んで帰る時には、

「もうこれぐらい治れば大丈夫だと思いますので、これでいいですか?」と言う。

「えっ?」と思ったのですが、

「あれをしていれば良くなると思うのです」と言う。

実はこの方には、自宅での治療法を教えてあったので、それに自信がついたと考えられました。
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