FC2ブログ
2018/08/05

足関節捻挫の治療訓練をしました

この「診断即治療」は、 Gooブログ にも掲載しております。


距腿関節を調整する 



アキレス腱を調整する 



当院では、当院スタッフの治療技術をレベルアップするために、いろいろな実験をしたり、臨床のための技術訓練を行ったりします。
先日は、「足関節調整の訓練」をしました。

捻挫で多いのが「足関節」ですが、捻挫を治さずにそのままにしていると、股関節や仙腸関節、脊椎まで歪みが波及してきます。
そして、最終的には、頭蓋骨まで歪みが波及すると考えられています。
頭蓋骨が歪むと、顎関節症などが発症しやすくなりますので、足関節に異変を覚えたら、早めに治療をするほうがいいです。

また、腰痛を訴えて来る方の中には、足関節に異常の起こっている人も少なくないのです。
それは、仰臥になって力を抜いてもらうと、足先が倒れたり、左右のつま先のどちらかが伸びたりしているのを見ればわかります。
もっとも、足先が倒れるからとか、片方のつま先が伸びているからと言って、必ず足関節に異常があるとは言えません。

骨盤の捻じれでも、股関節の異常でも、腰椎の歪みでも、どちらかの足先が倒れやすいからです。
しかし、つま先が伸びているようなら、注意が必要です。
何故なら、アキレス腱が硬くなっている場合が多いからです。

では、どのように治すかということですが、足関節に異常のある場合は、多くがアキレス腱にも緊張がありますので、先にアキレス腱を調整する場合もあるのですが、先日は、距腿関節の調整から説明しました。

距腿関節は、距骨と、脛骨・腓骨の関節で、主には前屈と背屈なのですが、内反(内側に捻じれる)や外反(外側になじれる)もできます。
さらに、距腿関節は体の全体重を支えているので、歪みも発生しやすいのです。

そして、底屈をする場合は、ヒラメ筋(及びアキレス腱)が働き、背屈する場合は、前脛骨筋が働きます。
経絡の流れでいいますと、底屈する場合は膀胱経が、背屈する場合は胃経に緊張が起こるということです。

また、内反する場合は、後脛骨筋、長拇指屈筋、長指屈筋、前脛骨筋が働き、外反する場合は、長腓骨筋、胆腓骨筋、長指伸筋が働きます。
経絡で言いますと、内反する場合は、脾経、腎経が緊張し、外反する場合は胆経に緊張が起こるということです。

ですから、鍼灸で捻挫の治療を行うには、それらの筋肉に刺鍼したり、それらの経絡を使ったりして治療する場合が多いわけです。
今回のスタッフ講習では、実技中心に行いましたので、「関節の動きと矯正法」で説明しながら、お互いがモデルになり、代わり万古に練習をしてもらいました。
※ 捻挫をした人はいませんでしたので、鍼も使いませんでした。

このような訓練を何度かすることで、実際の患者さんを治療するときに、
① 触り方がスムーズになっている
② 力の入れ具合がわかるようになる
③ どの順序で進めるかがわかる

といったことが身に着いていることがわかります。
10年以上実技講習をやっていますが時々、受講生の中には、「見た!」「わかった!」と勘違いしている人もいるようです。
※ ここが伸びるか伸びないかの分岐点です。

「見た」「わかった」だけだと、臨床現場では失敗します。
それは、子供の運動会で、普段走ってない父兄が転ぶようなものです。
頭では理解しても、訓練されてない体は着いて来ないわけです。

だから練習が必要なのです。
患者さんのために訓練が必要なのです。
関連記事