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2018/07/18

筋膜リリース:子どもの治療や軽い症状への治療 (7/22の臨床実践塾)

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写真① 右の上肢を筋膜リリースで調整しているところ 




写真② 右足が少しだけ短くなっています 




写真③ 右足がほんのちょっと右に倒れています 



先日来られた方ですが、問診されたカルテを見ると、「特に何もない」と書かれていました。
「???」と思い、

「どこも調子悪くないのですか?」と聞くと、

「はい。特別にはないのですが、体の歪みとか、内臓の異常とかがないかを診てほしいのです」と言う。

実にありがたい患者さんです。(^_^;)

99%の方が、体に異常があって来るので、違和感さえ覚えそうです。
しかし、この方は前にも来たことがありますので、「探り」などではありません。
そこで、とりあえず体の歪みや、潜んでいる内臓の異変などを調べるために、脈診、脊椎診、六臓診などをしました。

そして、六臓診では「肝」に異常がありました。
座位で肝臓部を軽く叩くと、肝臓部に痛みを感じていたのです。
そこで、
「ちょっとだけ肝臓に疲労があるみたいですね」と言い、足の長さや捻じれを調べてみました。

写真②を見るとわかるのですが、少しだけ、ほんとに少しだけ、右足が短いのです。
と言うことは、左の腸骨が前傾していることが考えられます。
なので、仰臥になってもらい、足先がどこに倒れるかを診ました。(写真③)

ですので、かる~~く、陰査穴に刺鍼して、かる~~くお腹を押さえて、再び足の倒れ具合や、長短を見てから、ご本人の頭を持ち上げて、ご本人にも足の状態を見てもらいました。
歪み(と言ってもほんとに少し)は殆ど取れていました。

さてしかし、これだけで治療を終わると、多分不満が残ると思ったので、全体を整えるために、スタッフに筋膜リリースをしてもらいました。
筋膜リリースは、筋膜の捻じれを取って、調整する方法で、当院では、多くが子どもさんへの治療法で使います。

筋膜リリースとは、筋肉は、薄い膜で包まれていて、体全体を筋膜が包んでいます。
その筋膜に「捻じれ」や「癒着」が出ると、いろいろな症状が出てきます。
そこで、この筋膜を正常に戻して挙げるのが「筋膜リリース」になるわけです。

つまり、筋膜に「捻じれ」や「癒着」が起こると、筋肉の柔軟性を欠くことになるので、筋膜を正常な状態に戻して、筋肉の柔軟性を取り戻し、「筋肉の引き攣れで起こる様々な症状を治そう」というのが筋膜リリースになるわけです。
筋膜リリースの治療を受けたことのある方はわかると思いますが、治療が済んだ後は、体の「よじれ」が取れ、気血の運行が良くなったのを感じることができるので、非常に気持ちのいいものです。
ですから、「癒し系」の治療を好む方に人気があるようです。

今度の臨床実践塾で行なう 「目からの診断」(イリドロジーやスクレオロジー) との関連は、まだ試していませんが、おそらく「時間をかければ」(何度も治療すれば)、それなりの治療効果も得られるのではないかと考えています。
※ 表面からの治療なので、奥にある病因まで解決するのは難しいと考えています
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