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2018/07/02

手根管症候群でお箸と鉛筆しか持てません




手根管症候群が関わる組織の説明



「2年前から手根管症候群になった」という方が来られました。
九州から来られた方で、近くの鍼灸院へも通院しているが治らないとのことでしたが、腎臓を患ったこともあるとのことでした。

手根管症候群とは、上のイラストで黄色く塗られた部分が痺れたりする症状(正中神経の支配領域)で、手指を曲げ伸ばしすると症状は楽になります。
手のこわばり感もあるので、親指と示指での仕事ができなくなります。
この方も、「お箸と鉛筆ぐらいしか持てません」と言っておりました。

この症状は、正中神経が手根管というトンネル内で圧迫されて発症しますが、原因としては、ケガや仕事、あるいはスポーツでの手指の使いすぎ、そして透析などを受けているなどがあげられますが、まれに腫瘍や腫瘤などでも発症してきます。

しかし、多くが「突発性」と言われるもので、それは妊娠・出産・更年期などの女性に多いことから、「女性のホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみ」ではないかと考えられているようです。

手根管は上のイラストに描いたように、手関節部にある手根骨と横手根靱帯で囲まれたトンネルの中を、正中神経と指を動かす腱が滑膜性の腱鞘を伴って走っています。
※滑膜性の腱鞘とは、滑りのある腱の鞘

その横手根靭帯に上記のような原因が加わると、炎症を起こしてしまい、正中神経に障害を起こしてしまうわけです。

先日来られた患者さんを診断すると、腎臓よりも肝臓の疲労が強く出ていて、経筋腱収縮牽引では、上部胸椎が右側に歪んでいました。
ですから、その歪みを軽くすれば楽になると思ったので、

「何もしませんから、そのままにしていてくださいね」と言い、座位のまま、上部胸椎に私の手を当て、エネルギー療法(FAT)で治療しました。
そして、
「はい。手指の感触を調べてみてくれませんか」と言うと、手指を触ったり、手首を動かしたりしてから、
「軽くなったようです」と言ってくれました。

それから経絡を整えて、上腕から前腕を筋膜リリースで調整しながら、肘関節の調整を行ないました。
そして、軽く手首の関節を動かそうとしたのですが、痛そうでしたので、それは止めました。

そして起き上がってもらい、親指と示指で枕を持ってもらったら、軽く持ち上がり、
「持てます」と言うので、それで治療は終了しました。
なんとも不思議な顔をしていましたが、
「今度は、骨や筋肉の歪みも治せる治療院を探したほうがいいかも知れませんね」と付け加えておきました。
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