左足の第一趾(親趾)と第二趾の間が痛い (6/24臨床実践塾の準備)

ここが痛いんです

頭蓋JAAでの治療点に刺鍼しました
足の第一趾と第二趾の間というのは、肝経の経絡が流れているところで、鍼灸師ならだれでも「肝の異変だな」と考えるはずです。
もちろん私もそう考えました。
肝経なので、その少し上に「太衝」という肝経のツボがあります。
そのツボは、いろいろな治療に使われます。
写真の指で示している部位は「行間」というツボで、太衝と同じように「目の疲れ」などの治療に使います。
その方が訴えるのは、その部の痛みですので、痛みをどのように取るかの問題になります。
そこで、腹部で診断してみることにして、腹部を押圧してみました。
すると、「火・木・土」に痛みと硬結がありました。
これを七星論で考えると、七星論の流れが「火→木→土」となるので、「火」を補せば、木も、土も、正常化されるはずです。
ですから、「火」に刺鍼して、少しの間だけ置鍼しておこうかとも考えたのですが、たまたま時間がなかったので、「火」だけでなく「木」にも刺鍼した。
それで足趾間の痛みはすぐに取れたのですが、腹部反応点の「火」の位置の硬さは取れてなかった。
その後も、何人かに試してみたのですが、やっぱり「火」の硬さは取れにくかった。
先日やった実験では、ガッツポーズをしたくなるぐらい上手くいったのですが、何故か上手くいかない。
何故だろう。
それで、時間の空いたのを利用して、私とスタッフの4人でテストをしてみたのですが、腹部全体の硬さは軟らかくなるのですが、「火」の部位だけは取れにくかった。
先日の実験では、爪先で刺激したのですが、今回は鍼を使ったので、そこにも原因があるのだろうか。
いや、刺鍼部位に問題があるかも知れないし、鍼の方向に問題があるかも知れない。
あるいは診断点に問題があるかも知れない。
ですから、引き続き時間を見つけてテストを繰り返すことにした。
もしかしたら、別の角度からの診断には使うことができるかも知れないので、慎重に検討してみようと考えています。
1~2本の鍼を頭に刺して、症状を消すことができ、腹部で確認することができれば、「治療と診断」という角度から見れば、おもしろいことになるはずです。
何故かというと、これまでの頭皮鍼は、「症状を治める」というのが目的になっていて、「他の反応部位で検証する」というのがないと思うからです。
※ ここでの検証とは、脈診などでは検証になりませんので、術者と患者の両者が確認できる検証方法のことです。
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