膝痛を例に、「根本的に治すとは・・・」 (5/27の臨床実践塾準備)

右膝を伸ばすと痛い
この方は、写真のように座って右膝を伸ばすと、右膝が痛いと言います。
この場合、膝裏を触ると筋緊張が伺えます。
しかし、その膝裏が原因ではないんです。
たとえば、このような場合は、右足が長くなっていることが多いので、右足の長さを調整してあげればいいのです。
その方法には、いくつかの方法があります。
たとえば、横座りをしてもらい、骨盤全体の捻じれを診て、「それを調整する方法。
仙腸関節や股関節の歪みを矯正して足の長さを調整する方法。
腹部にあるしこりを取り除いて足の長さを調整する方法
いろいろ考えることができますが、私にはどれも根本的な治療にはならないと考えています。
何故かと言うと、それらの考え方は短絡的で、部分部分をつなげたに過ぎないと思えるからです。
では、どうするかと言うことですが、
① 何故足が長くなったのか
② それを治すには、何からすればいいのか
③ 再発しないようにするにはどうすればいいのか
というようなことを考える必要があります。
まず、このような場合は、右腸骨の前傾を考えます。
そして、腸骨が何故前傾したかを考えます。
腸骨が前傾する理由がわかったら、再発させないにはどうすればいいかを考えます。
治し方の考え方:
陽骨が前傾しているということは、腸骨の後側が上に引っ張られています。
それは該当する臓腑からの「経筋腱収縮牽引」というのが働いているからです。
従って、その経筋腱収縮牽引が起こらないようにするわけです。
治し方:
① 腸骨の前傾を戻します。
② 腰部(腸骨後側)での経筋腱収縮牽引を起こしている犯人を外します。
③ できれば、全経絡を整えておきます。
以上です。
そのように書くと簡単なのですが、実技となると、経験がなければ悩むと思います。
5月27日の臨床実践塾 では、そのような理論でテクニック解説をしながら解説していきます。
この理論とテクニックは、膝痛に限らず、多くの臨床に応用できますので、きっと毎日の臨床が楽しくなるはずです。
あ、この方はもちろん治りましたよ。
しかし、面白いことがありました。
私がスタッフに解説をしながら治療をしていましたら、スタッフが、
「先生、この原因は何ですか?」と言うので、私が
「ふふっ!」と笑うと、
「食べ物ですか?」とスタッフが言い、同時に患者さんは、口を開けて
「あ!」と小さな声で叫び、その後に
「あははは、、、、」と笑っていました。(^ワ^)
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