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2018/04/15

目で見る「一穴鍼法」の治療効果による変化 (4/22の臨床実践塾)



目で見る一穴鍼法の効果



今までなら、ベッドが空かないので「空き時間」にしか来てもらうことができなかったのですが、エステブースを作ってベッドを1台増やしたおかげで、急患の方はすぐに来てもらえるようになりました。

先日、腰痛の急患でやってきた方がいました。
前にも、後ろにも、捻じるのもままならないようです。
そこで、着衣のまま、状態を確認してからエステブースのベッドに寝てもらい(寝るのも大変だったようです)、左の腎査穴に1本鍼をしました。

上の写真が刺鍼中の写真です。
この写真を見て、どのような変化があるかわかりますでしょうか。
鍼灸師なら、これは知っておくと便利です。

切皮部位の皮が少しズレて(シワが寄って)いますよね。
これは、その部に筋肉の引き攣りがあったことを示すものです。
※ こういう状況を「経筋腱収縮牽の変化」と言います。

つまり、腰痛は腰の異変ですが、足まで引き攣りが起こっているわけで、1本の鍼をすることで、引き攣りが取れてきているのです。

忙しかったので多分、5分程度置鍼したと思いますが、置鍼の後、起きてもらったら、真っすぐ起きられるようになっていたし、ベッドから降りて、前後屈の動きをしてもらったら、

「あ、あ、あ、動きます。曲がりますね!」と、腰を曲げ伸ばししながら言っておりました。

その後、こちらの時間を見ながら、腰がもっと自由に動くように治療を加えたのですが、スタッフの一人は、最初の一穴鍼法を見て、
「何で?」という顔をしていました。
というのも、最近は頭皮鍼で一穴鍼法をする場合が多く、手足の経絡での一穴鍼法を見るのが少なかったからだと思います。

ですから、ちょっとだけ説明しました。
「刺鍼部位にしわが寄っていたでしょう。あれは縮んだ筋が伸びたということなんです。腰からの引っ張りが足にまで来ていて、その引っ張りを鍼で取ったわけです」と。

七星鍼法には、いくつかの「鍼法」がありますが、「経筋腱収縮牽引」を利用した鍼に、「筋腱鍼」というのがあります。
筋腱鍼とは、経絡流注を使わずに、過緊張している筋肉や腱に刺鍼する方法です。
その特徴は、なんといっても「即効性」で、刺した瞬間に術者の手に、筋腱の過緊張が解けていく感触です。

この方の場合は、少し反応が弱かったので、5分ほど置鍼したのですが、強い反応が出る場合は、置鍼をする必要はありません。
たとえば「整体鍼」がそうですが、刺した瞬間に、「あ、整った!」というのを感じることができるのです。

仮に、感触がなくても、上の写真のように目で確認することもできるわけです。
ただし、この場合は、経絡を整えるための鍼よりも、ちょっと深く刺さなければなりません。
普段、経絡を整えるための鍼なら、2~3mmもあれば十分ですが、この場合は5~10mmほど刺鍼します。

でも大丈夫です。

筋腱鍼を使う患者さんは、強い痛みを訴えていますので、筋腱鍼の鍼は痛く感じないのです。
そして、鍼を抜くときには、筋肉や腱が正常に戻るので、「気持ちいい」という感覚まで出てくるらしいのです。

一穴鍼法は、マジックのような鍼を見ているようになる場合が多いと思いますが、マジックではありません。
上記の例のように、筋腱の過緊張を一穴で解したり、経絡を使って気の流れを調整したり、脳神経を刺激したり、神経伝導を使ったり、骨格を調整する鍼を使ったりするもので、理論的に説明できる治療法なので、「種の仕掛けもある方法」です。

鍼灸師が、七星論での一穴鍼法を覚えると、おそらく「急患」や「新患」を迎えるのがワクワクしてくるはずです。



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