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2018/04/14

前腕と肝臓・一穴鍼法の妙技 (4/22の臨床実践塾)



前腕内側に出る痛み



一穴鍼法では、一穴でいくつかの症状を治めるのですが、2011年11月に行なった「一穴鍼法実技講習」のテキストを見直してみました。
と言うのは、治療法もどんどん変化させているからです。

何故かと言うと、栄養学を見ているとよくわかるように、去年までは「A理論」だったのが、今年になったら「B理論」になっていたというのと、やや同じです。
当院でも、新しい治療法を考え出したら、それを実験して、スタッフと一緒に検証して、新しい治療法のほうが、①即効性があり、②効果的であり、③短い時間で治療が済む、となれば、新しい治療法に変えていくわけです。

ですから、今回の一穴鍼法も基本的には一緒ですが、①より即効的で、②より効率がよく、③より短時間で治療をすることができるテクニックがあれば、それを活用するようにするわけです。

今回は、頭皮鍼も入れたのですが、上の写真を見てください。
黄色く色付けした部位が「張って痛い」という方が時々います。
これは筋肉で考えて治療しても治せません。
この場合は経絡で考え、一穴鍼法での「演算」で考えるのです。

「演算」とは何かと言いますと、①症状から割り出す。②脈診から割り出す。③脊椎診から割り出す。というように、分析して、集約して、「一穴に絞る」わけです。
で、このような症状の場合は、浅層で、①円回内筋。②撓側手根屈筋。③長掌筋。④浅指屈筋。⑤尺側手根屈筋。深層で、①深指屈筋。②長母指屈筋。③方形回内筋と、いくつもの筋肉が関係してきます。

しかし経絡で考えると、「心包経」という一言で収まってしまうわけです。
そして、症状としては心包経に出ているのですが、心包経に刺鍼しても、少しは軽くなるかも知れませんが、治すことは難しいのです。
理由は、心包が原因ではないからです。

その根本的な原因を見つけたのは、バブルの時代で、その頃はほんとに「酒飲み」が多く、「先生、今晩飲みに行くので、背中にあの大きな鍼1本打ってくれませんか」と、言ってくる人もいて、「酒を飲むために鍼をする」という人も少なくありませんでした。
そのような人は、「朝まで飲んだ」と言う人が多かったので、「深酒の影響はどこに出るのだろう」と考えながら治療をしていたのです。

その時に、見つけたのが、この心包経の痛みだったのです。
深酒の多い人にこの症状を訴える人が多かったのです。
そして、毫鍼でもいろいろやってみたのですが、治療効果が今一でしたので、巨鍼を使うようになったのですが、肝臓を狙って巨鍼をすると「楽になったー」と、治まるのです。

先日も、そのように訴える人がいましたので、「飲みすぎたな」と言いながら、七星論の「頭七木」を、私の爪で刺激したら、「あ、ちょっと軽くなりました」と言っていました。

もうお分かりかと思いますが、先ほど言いましたように「一穴鍼法」というのは、診断と演算がポイントになるのです。
それができれば、マジックのような治療ができるようになります。
そして、その治療に関する理論的な解説もできるようになるのです。
※ 理論的な説明ができないのは「受け売り」と考えていいと思います。



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