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2018/04/08

左中指と薬指が動きにくくてギターが弾けない:2回目の治療


写真① こうすると中指が巻き込み薬指が動きにくいのです 



写真② 動きます、動きます。右手の指より動きます 



上の写真①は、初診の時に撮影したもので、 3月29日のブログ に載せた写真です。
その方が、昨日2回目の治療に来られました。

「初診の治療で、指はだいぶ動くようになりましたが、まだ少し動きが悪い感じがします」と、指を動かして見せてくれました。
見ると、中指は問題がないようでしたが、薬指は少し動きが悪い感じがあり、両手を合わせて、薬指だけ反らすと、反り具合が悪い感じがしました。

薬指は、鍼灸の経絡では「三焦経」という経絡が配置されています。
その「三焦経」というのは、抽象臓器で、解剖では存在しない臓腑なのです。
いわゆる、「現実には存在しない臓腑ですが、働きとしての臓腑が存在する」という、ややっこしい解説なのです。

しかし、その三焦経は、鍼灸治療で頻繁に用いる経絡です。
どのように使うかと言いますと、考え方も二つあるので、解説も抽象的になるのですが、
① 口から胃の入り口までを「上焦」。胃の入り口から出口までを「中焦」。胃の出口から肛門までを「下焦」と呼び、消化器系の作用と考える方法

② 頭の先から胃の入り口までを「上焦」。胃の入り口から出口までを「中焦」。胃の出口から下肢までを「下焦」と考え「人体を氣ととらえた」と考える方法

これだけ言われると、「はっきりさせろ!」とか、「どれが正しいのだ!」と怒られそうですが、実はこれ、「体全体のエネルギーの流れ」と考えると、納得できるところがあります。
東洋医学ではエネルギーを「氣」という言葉で説明しますが……。

たとえば、糖尿病などで新陳代謝が落ちて、足の趾が壊死するのは第4趾から起こります。
これは、足の第4趾が「生命力」に関係していると考えることができるわけです。
私は、それを知ってからいろいろな実験をして、拙著「人体惑星試論奥義書」で、「第4趾には下腿三焦経が流れる」と解説しました。
つまりそれは、頭の先から足の先まで纏うエネルギーが第4趾につながっているということを説明したわけです。

と言うのは、針灸学校で教える「三焦経」というのは、手だけに流れ、足には流れてないし、さらに面白いことには、足の第4趾にはどの経絡も流れてないのです。
おかしいですよねー。

東洋医学では、「ヒトの体は氣で構成されている」と考えるのに、足の第4趾だけには経絡の流れがないのです。
納得できませんよねぇ。

でも大丈夫!

七星論ではちゃんと第4趾にも経絡を流してあるし、それを実用化した臨床方法も書いてあります。
たとえば、この患者さんですが、左の薬指の動きが悪いということは、経絡で考えると、「三焦経の異変」と考えられます。

そこで、「どの三焦経を使おうか」と考えたのですが、「一穴で高い効果を現わすツボがいい」と思いましたので、人体惑星試論での「頭部七星地」を使うことにしました。
頭部七星地とは、下図の頭部七星にある「地」と書かれたところです。

二つの円がありますが、外側の大きな円にある「地」を使いました 


「頭部七星地」に1本鍼を刺してから、指の動きを確認してもらったら、

「あ、あ、動きます。スムーズに動きます」と指を曲げ伸ばししていました。
それで、他の治療も済んで、寝たままの状態で、再び指を動かして確認してもらったら、左の薬指のほうがピンピン動くのです。(写真②参照)



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