アレルギーの潜伏反応の出る人が増えてきた (3/25臨床実践塾の準備)

2か所にしか鍼はしてないのに斑点がたくさんできた
花粉症の季節がやってきて、憂鬱になっている人も多いと思います。
上の写真は、治療中に現れてきたアレルギーの潜伏反応の写真で、背中の上部の内側2か所だけに鍼をしたのですが、背中にいくつもの斑点が出ています。
この斑点はすぐに消えるのですが、このような反応の出る人にはアレルギーが潜んでいます。
花粉症が年々増えているのを考えてもわかるのですが、アレルギーの患者さんは年々増えてきているようです。
ではアレルギーとは何かと言うと、現代医学では「免疫反応のエラー」と解説します。
つまり、体に害のある物質が入ってくると、それを排除するために免疫機能が働いて、有害物質を排除するのですが、このシステムが故障すると、有害でない物質まで排除しようとして、痒みや炎症等を起こしてしまうのです。
そしてここからが少し難しくなるのですが、体内では、アレルギーの原因となるアレルゲンに対抗するように、抗体というたんぱく質が作り出されます。
そして、アレルゲンが入ってくると、この抗体に引っ掛かり、ヒスタミンなどの化学物質が一気に放出されて痒みなどの症状が出てくるわけです。
と、ここまでは現代医学の考え方です。
では、東洋医学ではどのように考えるかというと、皮膚と言うのは、肺・大腸と関わっていると診ます。
つまり、皮膚に出る症状は肺や大腸が原因の場合が多いと考えるわけです。
それと同時に、東洋医学には「淤血」(おけつ)という考えがあり、うっ血や血行障害などで血液の流れが悪くなって起こる症状や病気のことをいいます。
ですから、皮膚に出る症状として、血液の流れや汚れで起こる症状もあるわけです。
つまり、血液を浄化する臓器は「腎」ですので、腎臓が疲労(機能低下)しても皮膚に症状が出るということになり、肺・大腸とともに、「腎」からも皮膚症状が出てくると考えるわけです。
となると、アレルギー症状として粘膜に出る「目のかゆみ」や「くしゃみ」も血液の汚れで説明できることになります。
即ち、腎臓が疲労すると(腎臓の機能が低下すると)、血液が汚れ、赤血球がベタベタとくっついてしまいドロドロの血液になるわけです。
そうなると、毛細血管まで血液が流れなくなるので、細胞から回収するべきゴミ(不要物)は回収できなくなり、提供するべき栄養素も細胞に提供できなくなります。
その結果、血液循環を良くしようと機能が働いてかゆくなったり、細胞がトラブルを起こして炎症になったりという症状を起すわけです。
ということは、血液をきれいにして、それらの機能が正常に働くようにすればいいということになります。
そのようなことから、「体に刺激(鍼や指圧やマッサージ等)を与えると出てくる皮膚症状は、アレルギーの潜伏反応」と言えるわけですが、実際にもそのような反応の出る人は、何らかのアレルギーを抱えているものです。
昨日来られた患者さんが言うには、
「この季節になると憂鬱になっていたのですが、ここにきてからそれがなくなりました」と話していました。
自慢話がしたいわけではありません。
他で治療しても、根本的な治療をしてくれるところなら同じ結果になるはずです。
このアレルギー問題で私が懸念するのは、先ほど「アレルギーは免疫系の問題だ」と言ったように、免疫に関する病気が発症することです。
たとえば、いろいろな感染症をはじめ、貧血、ネフローゼ、肝炎、関節リウマチ・・・etc。
免疫系に関する病気は、ありすぎるほどあります。
そこで、 3月25日の臨床実践塾 では、とりあえず、花粉症を治める鍼灸テクニックを説明させていただきます。
参加者の中に、アレルギー症状の方がいれば、その場で症状が軽くなるのを見ることができるはずです。(^^;)
方法は簡単ですが、ここに書いてもいいのですが、ポイントとなるテクニックがありますので、それを無視されると効果がありませんし、「あのブログを読んでやってみたのですが効かなかった」と言われるのは悔しいので、止めておくことにします。
習いたい人は直接当院へ来てください。
ただで教えてあげますよ。
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