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2018/03/23

踵(かかと)寄りの土踏まずのところを押すと痛い! (3/25臨床実践塾の準備)


写真① 踵寄りの土踏まずが痛い!



写真② 「生殖器」と書かれたところより少し内側寄り



写真③ 長拇指屈筋と短拇指屈筋



この方は、初めての方ではなく、肝硬変の治療を当院でしている方です。
先日来られた時に、「足裏の踵よりの土踏まずのところを押すと痛い」と訴えていました。(写真①)
そこで、ご本人に痛む部位を押さえてもらって確認したら、写真②の「生殖器」と書かれた辺りより、足の内側辺りのようでした。

そこは、「生殖器」と書かれていますが、「腹」という診方もしますし、左足でもありましたので、下降結腸を押圧していたら、「ちょっと楽です」と言う。
しかし、「ちょっと楽」ぐらいでは納得できないので、「一穴整体鍼」で使う、長拇指屈筋の腱を探ってみました。

※ (写真③)長拇指屈筋は、頚骨の下部に付着して、踵骨の内側を通過して、拇指の末節骨底の底側に付着します。この筋肉はIP関節に働き、拇指を屈筋させます。拇指を屈曲させる筋肉は、他に短拇指屈筋があり、共に協力して拇指を屈曲します。この二つの筋肉は、共に基節骨底、末節骨底に付着して、働きかける関節も、IP関節とMP関節に分かれます。長拇指屈筋の触診は、基本的に出来ません。が、踵骨の内側を触診して、拇指を屈曲伸展すると、この筋肉の腱が動くのを確認することが出来ます。筋腹は、深層に存在するので、触診できません。


長拇指屈筋には、かなり緊張があったので、(肝硬変からの影響で)長拇指屈筋が緊張したために、足関節を歪めて痛みが出たのだと思いました。
しかし、足関節は「地=心包・三焦」にも関係があるので、壇中を押してみたら痛みがありました。
なので、千年灸でお灸をしたのですが、痛みは取れませんでした。

そこで、全体を整えてから再度矯正するつもりで、経絡を整え、背部に肝硬変の治療を兼ねて巨鍼をしました。

それから再び、土踏まずの痛みを確認してもらったら、「だいぶいいです」と言っていたのですが、とりあえず足関節を手技で調整しました。
そして、

「どうですか?」と自身で確認してもらうと、

「あ、だいぶいいですよ。少しだけ残っていますけど大丈夫です。さっきとぜんぜん違いますから」と言うので、それで治療を終了することにしました。

この治療で感じたことは、東洋医学の「肝は筋膜を主る」という言葉で、やはり肝に異常があると、筋肉や腱に影響が出るようです。
ですから、この方の痛みも、その部分だけを治療したときには、あまり変化がなかったのに、経絡治療や巨鍼療法で肝を治療したら好転してきたのです。

つまり、これが「根本的な治療」になると考えるわけです。



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