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2018/03/22

糖質制限食は老化を促す (3/25臨床実践塾の準備)


上は糖質制限食で毛が抜けて老化が早まったマウス



東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授らが、「糖質を抑えた糖質制限食を食べ続けると、体の老化を促し、健康に影響をもたらす恐れがある」と発表したことから、テレビやネットで話題になっています。
上の写真は、炭水化物を与えずにマウスを約1年間育てたところ、見た目や学習機能で老化を促進させた写真だそうで、昨今の糖質制限ブームに警鐘を鳴らしているようです。

マウスに、脂質、糖質、たんぱく質のバランスが日本食に近い「通常食」と、炭水化物を脂質とたんぱく質に置き換えた「糖質制限食」のどちらかを与え、両群20匹ずつを使って実験したようですが、写真を見ても、上のマウスのほうが明らかに老化していることがわかります。

詳細は、ネットにたくさん出ているので、そちらを参考にしてほしいのですが、私は糖質制限食に対しては、昔から大反対で、当院へ来られている患者さんにも、「糖質制限食はやらないほうがいい」と、注意してきました。

それは、ある人が「糖質制限食を始めたい」と言ってきた時に、「それは動脈硬化につながるので止めたほうがいい」と、私は大反対したことがあります。
それでもその人は「ダイエット食で我慢するよりは、美味しいのを食べて痩せたほうがいい」と、糖質制限食を始めたのです。
その結果、(多分半年も経たないうちに)「左肩が痛く、左手が痺れる」と電話で言ってきたので、「それは心筋梗塞の可能性があるので、すぐ病院へ行ったほうがいい」とアドバイスしました。

そして病院へ行ったのですが、やはり「心筋梗塞」が起こっていて、すぐにカテーテル治療で、バルーンで狭くなった動脈を広げ危機を免れました。

もう一つの理由には、糖質制限食で有名になったのが、アメリカのアトキンス博士ですが、私が栄養学を勉強していたころ、「アトキンス博士が転んで亡くなった」というニュースが入ってきました。
「何故?」と思ったのですが、栄養学のニュースによると、「動脈硬化で体が硬くなっていた」ということが書かれていました。

ローカーボダイエットは、マクロビ理論で考えても、「血管や筋肉が硬くなる」ことがわかりますので、私は「そうだろうなー」と考えていました。
しかし、年々「糖質制限食」がブームになり、当院の患者さんの中にも「糖質制限食」をする人が出てきたのです。

私は、そのたびに「老化が早くなるよ」と注意してきたのですが、それでも「どこそこの医学博士も勧めているのでやってみます」と、計画を続行する方はいました。
仕方がありません。
権威が違うのですから、信用度が違うのです。

しかし、今回の東北大学大学院の研究で、「糖質制限食は危険である」と発表されたことで、しばらくは論争が続くと思いますが、時とともに、糖質制限食を推進してきた先生方も、いつしか糖質制限食を言わなくなると思います。

ここで、私個人の意見を言わせてもらうと、以下のようになります。
・栄養学は理論よりも歴史であるべき
・新しい栄養理論をすぐに信じてはいけない

たとえば、長寿国として知られてきた日本は、「誰のおかげか」と考えた場合、答えは「現在の長寿の方々」のおかげです。
そして、その長寿の方々は、「何を食べてきたか」と言うと、日本は米食を中心にした日本食で国家を繁栄させてきたのです。

そうです。
そこには先輩方が貢献した歴史があるのです。
そこが大事だと思うのです。

いつも言うのですが、
「誰が正しいのか」ではなく、
「何が正しいのか」
を考えることが大切だと思うのです。

と言うことで、 3月25日の臨床実践塾も、 検証方法を交えながら、「何が正しいのか」を追求していきたいと思います。



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