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2018/03/12

これも巨鍼(こしん)の魅力です! (巨鍼の威力)


ピンク色で塗りつぶしたところが痛む部位。この記事の患者さんではありません



巨鍼療法が威力を発揮するのに「肝臓の治療」があります。
たとえば、先日来られた女性の方の問診表を読むと、
「5~6年前から、背中のブラジャーラインで、特に右側がだるくて痛い感じがずっとある。押されるとポイントで激痛が走るところがある」と書かれていました。

そして、
「1年半ほど前から毎朝、右腰が曲がった感じがするし、左の首の付け根辺りを触られると痛みがある」
「人に首が震えていると言われることがあるが、自覚症状はない。左の頭痛持ちで、右肩を上げると痛みがある」とも書かれていました。
※ 肝臓からくる震えもあるし、左首の付け根の痛みも肝臓との関係です。

私はそれを読みながら、内心では治療方針が決まっていた。
この症状の原因は、肝臓と靭帯で結ばれた横隔膜が引き攣るので、背中の、横隔膜の高さに痛みが出るからです。
そして、巨鍼で肝臓を動かせば治るのを知っていたのです。
つまり、肝臓に異変が起こると、横隔膜を引き攣らせたり、押し上げたりして、ブラジャーラインに痛みやだるさを起こすので、巨鍼で肝臓の代謝を上げれば治まるというわけです。

簡単過ぎて申し訳ないのですが、ほんとにこれだけで何人も治してきたのです。
「巨鍼が怖い!」と言う人には、巨鍼は使いませんが、毫鍼(ごうしん)では上手く治療できないし、私の経験で言うと、毫鍼治療では、1~2回で症状を治めるのは難しいと考えています。

何故かと言うと、そうなるには、肝臓が腫れているか、硬くなっているか、だからです。
即ち、巨鍼だと右背部の筋肉に大きな代謝を起こさせて、肝臓と横隔膜を結ぶ靭帯をしなやかにすることができるのですが、毫鍼だとそれができないと考えられるのです。

では、何故肝臓が腫れたり縮んだりするかと言うと、あくまで臨床見聞ですが、
① 肝臓が腫れた人は、甘い飲食物が多過ぎるか、大量のビタミン剤や健康食品を摂っているか、主食(ご飯)に対して副食(おかず)が多くて肝臓の代謝を妨げている
② 肝臓が縮んだ人は、肝臓に負担のかかる薬を長期間飲んでいるか、アルコールが多いか、極度に甘い物が多いかで、肝細胞にダメージを与えて、肝臓全体を硬くしている

つまり、腫れる人は「肝臓の栄養過剰で肥大」、縮む人は「肝細胞が破壊されて硬化」と考えることができます。
それを 診断するには、 七星鍼法での「脊椎診」を使えばいいです。
ただし、ウイルス性肝炎や肝臓がん、その他明らかな肝胆疾患でない場合の話で、病院では「問題ありません」と言われている方たちのことです。

この女性の患者さんは、毫鍼で経絡を整えてから、巨鍼を1本することにして、巨鍼の説明をしようと思い、

「この症状の原因は肝臓ですので……」と言うか言わないかの内に、

「私、病院で肝臓の数値が高いって言われているのです」と言うので、

「そうですか、それなら話が早いですね」と、それ以上の説明はしませんでした。

5~6年も背中に不快症状を持ち続けている方で、「鍼灸の経験もある」と書かれていたし、その他いろいろな治療も受けたようでしたので、簡単に巨鍼の話をしたのですが、
「ええ、ええ、ええやって下さい!」と答えていました。

そして巨鍼をしてから、
「はい。起き上がって、背中の違和感を確認してみてください」と言うと、起き上がってベッドに座り、私の顔を見て、
「治りました!」と言うのです。

「ええ? こんなに早くわかるんですか? 普通はもう少し時間がかかるものなんですが……」と言うと、

「いえ、治りました!」と言い、今度は傍に立っていたスタッフの顔を見ながら、

「治りました!」と言うのです。

そして、首を回して、
「首も治りました」と、まるでお金で雇ったモデルさんか、事前に打ち合わせでもしたかのように言うのです。
となると、それ以上治療の必要はありませんで、これで治療は終了しました。

その日は、巨鍼で驚くような治療が3件ほどありましたので、それを見ていたスタッフは、「巨鍼をやってみようかと考えている」みたいなことをスタッフ同士で話していました。(^^;)

実は私、スタッフにも巨鍼を習うことを強要しないのです。
「好きこそものの上手なれ」で、無理やりさせても上手にならないし、「志」の立ってない時に技術を覚えさせようとすると、プレッシャーにもなれば、いろんな失敗の原因にもなると考えているからです。

ですから私は、スタッフにでも背中を見せるだけなのです。



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