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2018/02/13

子宮筋腫・卵巣嚢腫


卵巣嚢腫の触診方法を試してもらっているところです



「何年も前に先生に“子宮筋腫”を治してもらったのですが、今は遠くに越してしまったので、早く来たかったのですが……」と、横浜から患者さんが来られました。
今回来られたのは、「卵巣嚢腫になった」とのことです。
正直言うと、この方の顔は見覚えがあったのですが、どんな症状や病気だったのか忘れていました。

そのころは、スタッフも多く、婦人科疾患の患者さんも多かったので、特別な印象のある方は、顔と病気が一致して覚えられたのですが、毎日何十人も診ていると、よっぽどインパクトがないと記憶に残らないのです。m(__)m

インパクトとは、たとえばこちらが冷や汗を流すほどの重症の患者さんとか、珍しい病気の患者さんなどで、治せるかどうか自信のない病気の方です。
その頃は子宮筋腫や卵巣嚢腫の方も多かったので、覚えてなかったというわけです。

この患者さんの嚢腫の大きさは、7㎝ほどと言っていましたので、腹部を軽く触りながら確認してみました。
婦人科で7㎝と言っているのに、何故確認する必要があるかと言いますと、病院の検査から何か月も病院へ行っていない人もいますし、こちらでの治療前後の変化を確認するためでもあるのです。

確認をすると、縦に7㎝ぐらい、横に4㎝ぐらいの大きさが確認されたので、

「そうですね、縦に7㎝ぐらいあるようですね」と言うと、女性スタッフが

「何でわかるの?」という顔をしていたので、

「こっちに来て! こうして触ると、大きさがわかるりますよ。特にこの方の場合は左卵巣の嚢腫ですから、右のこの部分と比べると硬さも違うでしょ」と確認方法を見せてあげながら、女性スタッフにも確認してもらいました。そして、

「この部分の硬さを覚えておいてね!」と言い、治療を始めました。

ついでなので、子宮筋腫の診方も教えておいたのですが、女性スタッフは、目を見開いてじーっと見ていました。
すると、

「この鍼は、子宮筋腫の治療でも使っていますよね。この鍼は卵巣に刺しているのですか? 卵巣の周囲に刺しているのですか?」と聞いてきました。

「うん。ここに卵巣嚢腫があるので、その際に刺しているのです。そうすることで、嚢腫の周囲に集まった漿液が散っていくのです。つまり、漿液を散らすことで、嚢腫も散っていくようなものです」と説明した。
※ 漿液から分泌される、蛋白質を含む液体で、水のほかに無機塩類や蛋白質が含まれる。

一応の治療が済んでから、再び卵巣嚢腫を触診したら、かなり軟らかくなっていたので、その患者さんにも触ってもらい、スタッフにも触ってもらいました。
すると患者さんは、嬉しそうな顔をして、

「小さくなっていますね」と言い、スタッフは、

「ええー、こんなにも軟らかくなるものなんですか?」と聞いてきました。

「さっき言ったように、嚢腫の周囲にある液体が動き出したので、小さくなったように感じるんです。これを繰り返していると、嚢腫まで小さくなるんです」

そして治療が済んで、患者さんが帰り、その日の治療がほぼ終わったころ、スタッフが、

「きょうはすごく勉強になりました」と言うので、

「何が?」と聞くと、

「卵巣嚢腫が、あんな一瞬で小さくなるなんて考えてもみませんでした」と言っていました。

この女性スタッフは、嚢腫の変化を自分の指で触ったので、嬉しくもあり、その変化にショックも受けたようでしたので、

「臨床は、このような変化を見たり感じたりすることで深くなってくると思いますよ」と言うと、

「はい!」とだけ答えていました。



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