腰痛、股関節・仙腸関節・腰椎捻転などでの骨格矯正鍼 (12月24日の臨床実践塾)

写真① はい。膝を右に倒してみて!

写真② はい。今度は膝を左に倒してみて!

写真③ 肝臓のツボにピッと鍼をします
12月になると忘年会などで飲む機会や食べる機会が多くなります。
となると、肝臓に負担がかかってきます。
そして、肝臓に疲労が溜まると、肝臓を関係する筋肉や腱が腫れたり、収縮したりして、引き攣ってきます。
その結果、骨を歪めてしまい、腰痛などが起こってきます。
肝臓だけではなく、大腸や腎臓や脾臓(膵臓)などにも負担がかかってきて、腰痛が発生します。
ですから、診断のできる人なら、その原因となる臓腑を狙って治療するので、再発しにくい治療をしてくれます。
つまり、腰痛と言っても、筋肉や骨格だけの問題ではないので、「奥の方から」治療していくことが肝心だと考えるわけです。
腰痛の治し方にはいろいろありますが、と言うよりあり過ぎます。
ですから、それを分解して、「股関節の治し方」「仙腸関節の調整」「腰椎の調整」などと説明して、それぞれの治療法で治療する時もあるのですが、一か所ずつ治療していると時間がかかります。
なので、短時間に治す方法を使ったほうがいい場合の治療法を説明します。
その一つの方法として、私は「骨格矯正鍼」をよく使います。
骨格矯正鍼とは、一つのツボで骨格の歪みを治す方法です。
たとえば、腰痛の患者さんが来たとき、ベッドに寝ることができるのであれば、ベッドに寝てもらって、
1. 両手を横に広げてもらい、膝を立ててもらいます
2. 膝を立てたまま右に左に倒してもらいます
写真①と写真②
3. 原因となる臓腑のツボに軽く鍼をします
写真③
4. 再び膝を左右に倒してもらいます
最初は膝が倒れにくいのですが、鍼をした後は「スッ!」と倒れるので、患者さんはきっと笑います。
笑う意味は、自分の想像したのと、大きく結果が違っている場合の動物の反応だそうです。(テレビでおサルさんも、想像と違う時には笑っていました)
この治療法は、骨格の歪みと臓腑の治療を同時に行いますので、再発は非常に少ないので、よく使うわけです。
つまり、「奥深い病因」と「表層の病因」を同時に治療するので、再発が少ないわけです。
そして、この治療法は、そんなに難しいことはないので、簡単に学ぶことができます。
ただ、臓腑の診断ができない人には難しいかも知れませんので、 今度の臨床実践塾 では、臓腑の簡単な診断法も教えるつもりです。
あ、鍼でなくても骨格矯正鍼はできますので、鍼灸師以外の方でも大丈夫です。
このブログや当院へのお問合せやご質問は、下記のフォームからお願い致します。
この問合せやご質問でのお客様情報は、他への流用は一切ありませんのでご安心ください。
- 関連記事
-
- 先天性股関節脱臼と頭皮鍼の使い方 (12月24日の臨床実践塾) (2017/12/10)
- 肘が痛い、膝も腰も痛い、頭皮鍼・査穴・巨針の違い (12月24日の臨床実践塾) (2017/12/09)
- 腰痛、股関節・仙腸関節・腰椎捻転などでの骨格矯正鍼 (12月24日の臨床実践塾) (2017/12/08)
- 即効的な治療法に実験を交えてお話しします (12月24日の臨床実践塾) (2017/12/06)
- 七星論でスタイルアップ鍼灸術(12月24日の臨床実践塾) (2017/12/06)