鼠蹊部から股関節にかけて吊る(足を後に伸ばした時にビッと突っ張る)

写真① 頭皮鍼で、鼻、鼠蹊部、眠れない、右目の目頭の治療
この方が前回来院したのは6月30日で、約4ヶ月ぶりになります。
問診表を見ると以下のように書かれていました。
① 右鼠蹊部から股関節にかけて吊る(足を後に伸ばした時にビッと突っ張る)
② 便秘気味で出てもすっきりしないのが2~3週間続いている。
③ 右の鼻を押さえると痛い。(中におできができているのかなと思う。鼻水が出て止まらない。くしゃみが出る)
④ 夜2時半ぐらいに起きてしまって眠れない。
⑤ エヘン虫が続いている。(台風の後、寒くなってから咽喉がつかえる)
⑥ 2~3日前から下腿前面が痒い。(右と左移動して交互に痒くなる。胡座が痛い)
⑦ 右目の目頭が痒くなり、赤くなったりする。
⑧ きょう、ここに来る前に胸が苦しくなり、前胸部が突っ張っているような感じで、今もなんだか突っ張って、きゅっとしている。
⑨ しんどい。
この問診表を見て、鼠蹊部から股関節の問題は、「大腸がおかしくなって骨盤が歪んだな」と考えたのですが、確認をしたほうがいいので、右腸骨の内側を押してみました。
すると痛がるので、
「ちょっと写真撮らせてくれない? ブログのネタに使うんだけど?」と聞いてみたら、「OK」と言うので、自分の手で突っ張るところを押さえてもらって撮影しました。

写真② 鼠蹊部から股関節が突っ張る
それから、
「歩くときにって、どんな格好をした時ですか、ちょっとベッドから降りてその格好をしてくれませんか?」と突っ張るときの格好をしてもらい写真を撮らせてもらった。

写真③ この格好でビッと突っ張る
そして、左の腸骨が前屈していたので、手技で調整したのですが、軽くはなるもののまだ残っています。
そこで、頭皮鍼を使うことにして、写真①のように、頭皮鍼で鼻、鼠蹊部、眠れない、右目の目頭の関係に鍼をしました。
すると、
「先生。ここが突っ張るんですよ」と鼠蹊部を手で触りながら言っていました。
私は、「わかってますよ」と言ってから、
「ちょっとベッドから降りて先ほどのように足を後に引いてみて」と言うと、ベッドから降りて、先ほどの格好をしていました。
同じポーズを2~3回してから、
「おかしいですねー。突っ張るのはここなのに、頭に鍼をしたら治りましたねー」と言っていました。
写真ではわかりにくのですが、眉間にも鍼をしてあります。
これは鼻の問題と右目頭を整える目的です。
そして顖前、百防、肝と腎の反射区にも鍼をしてあるのは、「眠れない」「便秘気味」「胸が苦しい」などを治めるためです。
それから、「エヘン虫」の問題で、手指鍼もしました。
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