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2017/10/28

咽喉の痛みや違和感:日本中医学会学術総会 Part2 


手の神経と経絡及び咽喉の反射区



先日の学会では、現代医学の医師の発表がほとんどで、医師が鍼灸で治療をした症例などは非常におもしろかったし、興味深いものでした。
その中で、岡本先生(名前を出していいかどうかわかりませんので姓だけにしています)という先生の発表がありました。

演題は≪手指鍼治療による難治3症例≫ということでしたが、おもしろかったのは、「手相」を観ながら治療しているというところでした。
東洋医学には、「望診」というのがあり、顔の表情や皮膚の色などを観察して病因を診て診断するのもあるのですが、「手相」という、一部分を捉えた診断は面白いと思いました。

一部分という意味では「虹彩学」もそれに入ると思いますが、虹彩診断は虹彩を撮影するカメラがなくては分析できないので、手相に比べると手間がかかります。
手を観るだけだと、道具も場所も選ばないので、非常に手軽でいいのではないかと考えたわけです。
そして、松岡先生の言う事が面白い。

「一般的な手相だと、相手の弱点から観てしまうのですが、私は臓腑の変化を診て、相手には、出来るだけ暗い気持ちにならないように、希望の持てるような説明をしています」

その言葉を聞いてすぐに親しみを覚えました。

それで、「喉について」のお話がありましたが、咽喉は中指の末節指節関節から手首よりの辺りに(黄色で塗られたところに)、スジ状のものがあるので、そこを狙って鍼をするとおっしゃるのです。
ただ、指ですので、鍼を深く刺すと痛いので、浅く、1mm程度で刺すそうですが、効果を出すために、鍼の本数を多くするとのことでした。
そして、家庭療法としては、その部を自分で解してもらうそうです。

それを七星論で考えると、中指の中手指節関節は「土=脾・胃」になり、経絡では心包経になります。
そして、脾経は任脈と繋がるし、心包経は(心包の異変は)咽喉に影響があるので、なるほど治りそうだ考えたわけです。

そして、董氏の鍼でも、中指に「脾腫穴」とか「心常穴」というのがあり、どれも共通したところがあるので、少し勉強してみることにしました。


董氏の鍼での配置


それで、中指の神経支配はどうなっているかというと、腕神経叢が頚椎5版から胸椎1番の神経で構成されており、第1胸椎の前枝で作られています。
これらの神経が吻合して、上肢から手部の筋肉や感覚を支配する神経を作っていて、首の高さからの神経も加わっているので、首の損傷が原因で手などに感覚異常が出ることもあるわけです。

ということは、逆に考えると、中指を刺激すると、首の異変も整えられるということになるのですが、我々は臨床で「首の異常」を心包経の募穴である膻中で治める場合も多いので、凄く納得できたわけです。
つまり、中指へのいい刺激は、心包を整え、首の異変も整える事ができるということになるわけです。

う~~ん! 面白い!!!

あかん! また引き込まれそうやわ。

ま、きょうはちょっとした研修があるので、それが済んでから検討することにするか。



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