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2017/10/23

日本中医学会学術総会 Part1

中医学会1
  鹿児島さくら病院 内科田頭秀悟医師の発表


昨日は、<日本中医学会 学術総会>に参加しました。
学術発表は中医学らしく、「糖質制限理論かたの中医学的食養生の再考」という演題などもありました。
発表されたのは、鹿児島市の「鹿児島さくら病院 内科田頭秀悟先生」で、ご自身でも糖質制限食をして、体の余計な脂肪を削り取ったそうです。

一般的に、現代医学の「学術発表」となると、生理や病理に始まり、データを付した患者症例や経過、考察になり、正直言って「読めばわかる」ことが多いので、個人的にはつまらないのですが、今回の発表は、
「なぜこの生薬をつかうのか」
「なぜこの手法を」つかうのか」
といったことが述べられていたので、非常におもしろかった。

3番目に発表されたのが、鹿児島さくら病院の内科医で、「糖質制限食」についてでした。
その中で、
【ヒトの本来の食性とは」というタイトルで、「中医学でも伝統的には肉食を避けるべきである」としながら、「現代医学の改革派の医師達の間で糖質制限という食養生の考え方が生理学的根拠を持って支持されるようになってきた」(中略)
中国においても神仙術の一つとして穀物を断つ「避穀」(へきこく)と呼ばれる手法が2000年以上前から伝承されてきた。】と、糖質制限食を支持した発表をされていました。

このブログを読まれている方々にも、いろいろな根拠を持った意見があると思います。
この発表では歴史的な例を示しながら、自他の体験を踏まえたデータも示し、「現代における食養生の在り方について」述べ、考察で糖質制限食の長短をまとめていました。

私は糖質制限食を勧めるでもなければ否定するわけでもないことを最初に述べておきます。
ただ、糖質制限食では、「肉も食べ放題」という勘違いする一節がありますので、その点に関しては反対の立場を取っています。

糖質制限食に関しては、アメリカでも賛否両論のようですが、賛成派は「減量ができる」とか、「血糖値が下がる」や「ケトン体産生が促され、ケトン体の一部であるβヘドロキシ酸が抗老化作用を持つと考えられる」ということを強調しているようです。

で、反対派は、「動脈硬化が早くなる」「骨が弱くなる」等が挙げられ、「肉に多く含まれるリン酸が排出されるときに、リン酸だけでは排泄されず、組織にあるあるカルシウムと結合して、リン酸カルシウムという形で排泄され、組織内のカルシウムが不足して発病しやすい」という意見があるようです。

たとえば、カルシウムが奪われるとどうなるかということですが、
カルシウムは人体のアルカリ性を保つ一番の立役者ですので、それが長期間奪われ続けると体が酸性に傾き、ある時は炎症、ある時は発ガン因子となるというわけです。
私は臨床を通じて、肉を食べる量の多い人は、
① 頭痛がでやすい(血液が酸性になるとドロドロになる)
② 関節障害が出やすい(軟骨のカルシウムが奪われる)
③ 皮膚障害を起しやすい(汚れた血液になると皮膚の代謝が落ちる)
④ 体が固くなる(血液循環が悪く筋肉の代謝が落ちる)
⑤ 動脈硬化の進行が早い(血液の汚れは動脈硬化の原因になる)
⑥ 皮膚が粗くなる(血液循環が悪くなるので皮膚の代謝が悪くなる)

ちなみに、糖質制限食を提唱したアトキンス博士は、なんと、転んでこの世を去ったと聞きます。(調べてはないのですが、有名な話です)
つまり、体が固くなり(組織が固くなり)、外部からの衝撃に体が耐えることができなかったのだろう、と考えるわけです。

このブログは不特定多数の方が目にするものですので、あまり書き過ぎると恨まれますのでこれぐらいにしておきますが、これまでの臨床で「動物性食品過剰が原因」と思われる患者さんに、「動物性食品を避けさせて」治した例はいくつもあります。
※ 継続した治療をしても、治療結果が好ましくない場合は、その人の「好きな食べ物」を断たせることで治すことができます。

他の発表者もそうでしたが、殆どが論文形式でありながら、聴講者にわかりやすくまとめていて、私が何度も参加した中国での「国際中医学会」とは、大きな違いがあるように思いました。
中国での「国際中医学会」が良くなかったという意味ではなく、中国では、古典(黄帝内経や傷寒論など)を根拠にする場合が多く、「検証」や「症例」のないこともあるのです。



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